高級品は何が違う? 押さえておきたい「羽毛ぶとん」の選び方すずまり流“続く”健康管理

適切な寝具選びは、良質な睡眠への近道。知っておきたい「羽毛ぶとんの選び方」をご紹介します。

» 2015年03月02日 06時00分 公開
羽毛ぶとん1 今の掛け寝具、調子はいかがですか?

 今、ご利用の寝具はいつから使い続けていますか? 家電製品同様、1度使い始めるとそう頻繁に買い換えることがないのが寝具。前回ご紹介した「寝床内気候」にも影響を与えますから、購入するときは、信頼できる寝具店で直接触って納得して購入することがベスト。そろそろ……と思われている方は、寝具選びのポイントをおさえておきましょう。適切な寝具選びは、良質な睡眠への近道です。

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掛け寝具を選ぶなら、やっぱり羽毛がおすすめ!

 まず掛け寝具(かけぶとん)を選ぶときは、寝返りがしやすい軽さ、自分との間に隙間ができにくいフィット性、寝返りを打ったときズレにくいものを選びましょう。

 昔の掛け寝具は綿が多かったのですが、現在では羽毛が主流ですね。羽毛は保湿性や吸放湿性にすぐれているので、温かく蒸れにくいという特徴があります。軽いので体への負担も少なく、まさに理想的な掛け寝具といえるでしょう。丁寧に扱えば10年から15年程度は使い続けられます。

 中には重くないとイヤだから綿がいいという方もいらっしゃいますが、あまり重い掛け寝具を使うと体に負担がかかり、血流が損なわれて、むしろ健康上マイナスになってしまいます。特に高齢者は注意したいところです。

知っておきたい! 羽毛ぶとんの選び方

 羽毛ぶとんにもピンからキリまであります。価値を決めているのは、採取する水鳥の種類、成分比率、ダウンパワー、洗浄度の4点。

 まず中に充填されている羽毛の種類には、「ダウン」と「フェザー」の2種類あることを覚えておきましょう。ダウンはふわふわした綿羽で、フェザーは中央に芯状の羽軸があります。「ダウンパワー」とはダウンの膨らみ具合を数値化したもの。大きいほど弾力性に富んだいい羽毛ということになります。通常このダウンとフェザーが混ぜられていますが、ダウンの混合率が高いほど保湿性や弾力性に優れるため、価格も上がってきます。

 これらの羽毛を採取する水鳥には「ダック(アヒル)」と「グース(ガチョウ)」があります。グースのダウンはダックよりも大きいのですが、採取量が少ないため価格にも影響しています。ホワイトグースのダウンは希少性が高いため、ふんだんに使われた羽毛ぶとんはかなりのお値段になります。

 「洗浄度」とは、採取した羽毛の洗い具合をいいます。水鳥から採取されるだけに、最初は動物臭のようなものがついているのです。鼻先まで来る掛け寝具だけに、臭いにつつまれてはとても安眠どころではありません。ゆえに羽毛は必ず洗浄されるのですが、中には臭いが残っているものもあるのです。国産の羽毛ぶとんでは、富士山の雪解け水を使って丁寧に洗浄していることをウリにしているところもあるほどですから、侮れないポイントです。

 店頭で購入する場合は、付属のラベルに書かれたグレードを参考に、これら4点をチェックしましょう。ただし、最高級品でなければいけないというわけではありませんのでご安心ください。ダウン率はさほど高くなくても、コストパフォーマンスの優れた製品はたくさんあります。心配な場合は、国内で洗浄している国産品を選ぶという手もあります。

羽毛ぶとん2 側生地の品質も大事

 なお、羽毛が入れられた「側生地」(がわきじ)の質もチェックしましょう。あとからカバーを掛けるとしても、側生地がゴワゴワしていたらフィット性が損なわれてしまいます。寝返りを打つたびに掛けぶとんが動いてしまう、ベッドから落ちてしまうというのは、自分の寝相が悪いというより、自分にフィットするものを選んでいない可能性もあるわけです。

 「側生地」は、羽毛の質を十分に生かせる薄手でソフトなもの、なおかつ通気性を持ちつつ、生地から羽毛が飛び出しがないように、細い糸で高密度に織られたものがおすすめです。

 就寝中、自分をずっとつつんでくれる掛け寝具。購入時にはふんわりしていたのに、気がついたら全体が薄くなっていた、最近温かさを感じにくい、側生地から羽毛が飛び出してきた、中で偏っているという方は、ズバリ買い換えタイミング。そのまま使い続けても、いい睡眠にはつながりにくい可能性大です。長くつきあえるお気に入りの1枚を探してみてください。

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