「ファッションではない」「大きいなりのかわいさもあるのに考えられてない」 続・ウェアラブルに辛口な女性たち:女性にぴったりのウェアラブルとは?(2/2 ページ)
女子大生にズバリ聞いてみた
どうせなら直接聞いてみなくてはということで、女子大生の生の声を拾ってみた。
まず、現在発売されている活動量計については「スポーツ選手が着けそう」「健康に気を使っている人のイメージ」「自分は健康意識はいまいちない。飲み会が多いのでどのみち食べて飲んでしまう」とのこと。やはり活動量計への興味は薄いようだった。これでは売れないわけである。
デザインに関しても「ファッションではないですよね」「ウェアラブルは大きいものもある。大きいなりのかわいさもあるのに考えられてない」と一刀両断。だから「あえて日常的に使えるように、常に身につけていたくなるものを意識してデザインした」という。
いいと思うデザインなら、むしろ注目してもらいたいという気持ちもあるようだ。友達に「それいいね!」と言われたとき「実はね、スマホの通知もできるウェアラブルなんだよ」と誇らしげに言ってみたいそうだ。「(手首だったら)わざと見えるように動かしちゃうかも(笑)」という声もあった。
アプリについては「学生生活をバックアップするものばかり」と胸を張っていた。
「生活タイマー」には“女子あるある”が詰まっているとのこと。「カスタマイズできるし、複数同時に使える」と嬉しそうだった。「炊飯器って炊きあがる直前じゃないと時間が分からない。その間に用意したい料理とかやることがいろいろある。これなら炊きあがるタイミングがつかみやすい」と話す。忙しくても生活を充実させたいという気持ちが見えた。
「時間割リマインダー」では、「講義の空き時間が長いと寝ちゃったりすることもあるので、通知があると助かる」のだそうだ。「出ないと単位がヤバい講義はハイライトできるんですよ(笑)」とも。
終電通知については「理系なので、夜まで作業が長引くことがほとんど。でも先生の目が気になるのでスマホは出せない。そんなときにも便利」という。合コンといい研究といい、女子大生は気を遣うシーンが多いようだ。
価格に関しては、5000円から1万円くらいが「みんなの持てる価格」「自分もプレゼントしてあげられる価格」らしい。とはいっても5000円も彼女たちには大金。アルバイトなので当然かもしれない。ちなみに2万円ともなると「ご褒美価格」なのだそうだ。
ここで生まれたウェアラブルデバイスは今後どうなる?
今回発表された女子大生発のウェアラブルデバイスは、今のところ発売の予定はないそうだが、いずれリクルートのサービスと連携するかもしれないという。伊豆原氏によると、現在センサー類はまったくないものの、今後は紫外線センサーなどを搭載して、日焼けに注意したほうがいいときに通知するといった進化も考えているそうだ。
「企業側は、行動履歴というよりは、今後はアクション履歴が欲しいというように変わっていくと思います。たとえばその人がスポーツをしているのか、食事をしているのか、寝ているのかが知りたくなったら、加速度センサーやGPS類が必要になってくるでしょうね。紫外線センサーがあれば、今日向にいるんだねとか、加速度センサーがあれば、今スポーツをしてるんではないか、と分かります。それによって、さらにレコメンドできる情報であったり、通知できる情報が増えていくのかなと思います」
もちろんその通知内容は、そのときの女子大生のライフスタイルが反映されたものになるのだろう。
女性にぴったりのウェアラブルとは何か
黒い活動量計を両腕に複数巻き付けている自分と、おしゃれにこだわる女子大生の違いにかなり衝撃を受けた取材だったが、彼女たちが今必要としているものはそれなりに共感できた。と同時に、健康が気になり出す年代の筆者が、活動量計を意識することもさほど不自然ではないようにも思えた。
例えば、女子大生は学生生活をサポートするものが必要かもしれないが、主婦、OL、未婚、既婚、子供の有無などでスマートフォンにインストールしているアプリにも違いが見られるはず。ライフステージが異なると、同じ女性でも必要な機能はまったく違うので、機能を考えるとき「女性」という単語でくくってしまうのは難しそうだ。
とはいえ、自分が使いたい機能を選んで組み合わせられるという意味では、スマートフォンのアプリが実現しているし、通知機能はスマートウォッチがすでに実現している。すべてのアプリが対応しているわけではないが、自分のための機能構築はしやすい環境になりつつある。
問題はその先だ。欲しいと思ってもらえる形にするにはどうしたらいいだろうか。その辺りは、前回と今回のリポートを通じて、多くのヒントが得られたのではないだろうか。
4月には「Apple Watch」も発売になる。若い女性の多くが持っているiPhoneと連携する、注目のウェアラブルデバイスだ。出すなら1万円未満という女性たちの心(サイフ)をつかむことはできるのだろうか。セレクトショップの棚に、ウェアラブル専用コーナーができる日を楽しみにしつつ、そちらの動向にも注目したい。
関連記事
- 「どこで売ってるんですか?」「意識高そう」 ウェアラブルに辛口な女性たち
「ウェアラブル」な機器が注目を集めているが、一般的な女性も関心を持っているものなのか――。率直な意見を聞いてみると、そもそも彼女たちは存在そのものを認識していないのだった。 - 「ウェアラブル」はまだまだ本当のウェアラブルじゃない
「猫も杓子もウェアラブル」な昨今。でも、こんなものじゃない、と思うのです。 - 「Apple Watchはいらない」「買うなら1万円まで」――女子大生がウェアラブル端末への本音を激白
女性がアクセサリー感覚で身に付けられる新型ウェアラブル端末が発表された。リクルートテクノロジーズが開発した端末のデザインを女子大生たちが担当している。 - 友だちとの“すれ違い”も通知――リクルートテクノロジーズの女性向けリストバンド型デバイス
リクルートテクノロジーズが、機能を抑えた女性向けのウェラブル端末「Lily」のプロトタイプを参考出展している。 - 自動で温まる靴下、濡れると分かるオムツ――「ウェアラブルEXPO」で見かけた気になるモノたち
東京ビッグサイトで行われた「第1回ウェアラブルEXPO」に出展されていたモノの中から、注目製品を写真たっぷりでお届けします。 - 第16回 「Apple Watch待ち」のウェアラブル市場
今、Apple関連の情報を発信しているメディアで最も熱い注目を集めているのは、間違いなく「Apple Watch」だ。これほどまでに注目されるのはなぜなのか、考えてみる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」