現代人は「戦後よりもカロリー不足」 炭水化物抜きダイエットの落とし穴:食のプロに聞く「脱メタボ」
メタボな体型を脱却する有効な手段を、「食べてスリムアップ」を掲げる管理栄養士・米倉かなさんにお聞きしました。
食べすぎが原因と考えられがちなメタボ体型の人は、実は栄養が足りていない可能性が高い。そんな事実が判明した前回。どうやら、栄養不足による代謝の低下に問題があるようです。
代謝を活発にするには、その材料となる栄養素が必要不可欠だと米倉さんは言います。しかも、栄養素によって身体を作り変える材料となるものと、エネルギーのもとになるものがあるのだとか。代謝と栄養の関係について、米倉さんにさらに詳しく伺いました。
<前回までの内容>
米倉かな(よねくら・かな)
管理栄養士、公益財団法人日本生涯学習協議会(内閣府所管)監修・認定 健康・食育シニアマスター、日本アレルギー栄養学協会公認管理栄養士、大戸屋食育セミナー認定講師。
健康セミナー、ダイエット指導、体質改善アドバイス、執筆活動等を通して食と健康の知識を広める活動をしている。
炭水化物抜きダイエットの落とし穴とは
――代謝には、臓器や血液などを作り変える「新陳代謝」と、食べ物からエネルギーを作り、そのエネルギーで身体を動かす「エネルギー代謝」があると前回お聞きしました。それぞれに必要な栄養素は違うものなのでしょうか?
米倉さん:代謝に必要な栄養素の基本は、“カロリーを持つ栄養素”です。それはつまり、3大栄養素のこと。脂質とたんぱく質は、身体を作り変える新陳代謝の材料になります。また、炭水化物と脂質はエネルギー代謝の材料です。だから、3大栄養素は身体にとってなくてはならない栄養素なのです。
――けれど、人気のダイエットには、炭水化物抜きや油抜きといった方法がありますよね?
米倉さん:私自身は、◯◯抜きや○○だけといったダイエット方法はあまり有効ではないと思っています。特に、代謝の原料となる炭水化物や脂質を抜いてしまうことは、むしろデメリットが大きいと感じますね。
確かに、カロリーをカットするという意味では、炭水化物や脂質を抜くと体重は減りやすいでしょう。ただし、その食生活を一生続けていけるならいいのですが、そうでないなら、おそらくすぐにリバウンドしてしまいます。むしろ、代謝が滞るリスクがある分、やせにくい身体になる可能性もあります。
戦後よりもカロリー不足な現代人
――炭水化物や脂質を一生摂らないということは、かなりストイックな生活を覚悟しなくてはいけませんね。
米倉さん:普通の人にはなかなか耐えられるものではないでしょうね。それに、現代の食生活はカロリー過多だと、皆さん勘違いをされていますが、実はカロリーも不足していて、今の日本人の平均を見ると、戦後よりもカロリーが摂れていないという統計もあります。
――食糧事情がかなり窮迫していた戦後よりも、飽食の時代と言われる今の方がカロリーが低いんですか?
米倉さん:そうなんです。厚生労働省が毎年発表している国民健康・栄養調査によると、1975年をピークにカロリーの摂取量は右肩下がりで低下しています。これは、欠食、いわゆる朝食抜きなどの生活習慣や、最近の低カロリー志向によるところが大きいと思います。これも、代謝を鈍らせている原因ですね。特に若い女性の摂取カロリー不足は深刻です。
代謝が低下するとメタボだけでなく、身体にさまざまな危険が? 次回は、代謝の重要性をさらに深く掘り下げて米倉さんにお聞きします。(続きは4月15日に公開予定)
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