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» 2015年04月15日 06時00分 UPDATE

食のプロに聞く「脱メタボ」:理想の体温は「37度」 男性にも気にしてほしい「低体温」の問題点

メタボに関する誤解や勘違いを次々に指摘する、管理栄養士の米倉かなさん。代謝について勉強しつつ、正しくメタボと縁を切る方法をお聞きしました。

[ことばや/伊藤佳代子,ITmedia]

 最近話題の「炭水化物抜きダイエット」は、一時的な効果は高いものの、それを継続できない限り、代謝を低下させるという大きなデメリットもあると知った前回。しかも、戦後よりも現代人はカロリーが摂れていないという驚きの事実も判明しました。

 炭水化物などの3大栄養素やカロリーが不足することで代謝が滞ると、メタボだけじゃない身体の危険を引き寄せる可能性もあると言う米倉さん。代謝の重要性について、さらに語ってもらいました。


<前回までの内容>

米倉かな(よねくら・かな)

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管理栄養士、公益財団法人日本生涯学習協議会(内閣府所管)監修・認定 健康・食育シニアマスター、日本アレルギー栄養学協会公認管理栄養士、大戸屋食育セミナー認定講師。

健康セミナー、ダイエット指導、体質改善アドバイス、執筆活動等を通して食と健康の知識を広める活動をしている。

http://kanayonekura.com/


代謝の低下が招く、身体の危険

――代謝が下がると、具体的にどんなデメリットがありますか?

米倉さん:女性ならばよくご存知だと思いますが、新陳代謝が鈍れば、肌の再生スピードが落ちて肌荒れやシミ・シワなどのトラブルを起こしやすくなりますね。また、細胞が新たに生まれ変わるサイクルも遅くなりますから、老化が早まることにもなるでしょう。

――女性にとっては聞きたくないワードが並びますね。

米倉さん:エネルギーを作ることやそれを利用することも滞っていきますから、疲れやすくなったり、身体がだるく感じたりすることもありますね。けれど、もっとも怖いのは体温が低下してしまうことなんです。

――代謝は体温を上げることにも関係しているんでしたね。実際、体温が下がるとどう危険なのでしょう。

管理栄養士の米倉かなさん 管理栄養士の米倉かなさん

米倉さん:健康な人の理想体温は37度と言われています。最低でも36.5度はほしいところです。

――意外に高いんですね。

米倉さん:体温が1度下がると、免疫力が30%以上落ちると言われています。しかも、低体温はがん細胞やウイルス、細菌にとっては理想的な環境。とても繁殖しやすい好条件なのです。

――低体温は、病気に対向する免疫力が落ちるうえ、がんやウイルスを元気にしてしまうわけですね。

米倉さん:その通りです。逆に体温を1度上げると免疫力は5倍上昇するとも言われています。しかも、がん細胞は35度でもっとも活発に増殖する一方で、39度以上の熱で死滅するとのデータもあります。

しっかり代謝して、体温アップで健康に

――低体温や冷えは女性の大敵だと思っていましたが、男性にとっても見逃せないものなのですね。

米倉さん:普段から代謝を活発にして、37度に近い体温を保つことが健康の秘訣と言えます。余談ですが、風邪などをひいて発熱した時は安易に解熱剤に頼るより、自然回復を待つ方が早く治ります。発熱は身体が風邪ウイルスを戦っている証拠ですから、それを抑えてしまっては逆効果になってしまいますから。

――なるほど。代謝を上げることは、メタボ撃退だけでなく、さまざまな病気を予防する手段でもあるわけですね。


 次回、米倉さんのお話の最終回では、具体的なメタボ撃退法をお聞きしていきます。(続きは4月16日に公開予定)

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