コラム
» 2015年05月03日 06時30分 UPDATE

“未完成”のApple Watchは次期モデルでどう進化する?

Apple Watchが多くの人の手元に届いて1週間少々。使って初めて分かる魅力や問題点が徐々に出てきました。そんなApple Watchのメリットやデメリットを踏まえつつ、“次”のモデルがどうなるか、勝手に考えてみました。

[ITmedia]
The Next Apple Watch

 4月24日にApple Watchが発売され、数日間使用したユーザーから、さまざまな反響が出てきています。バッテリーが持つ/持たないといった話から、ステンレススチールケースは傷が付きやすいこと、Apple Watch対応アプリの動作が重いことなどがもっぱらの話題です。

 そんな、まだ発売されたばかりのタイミングではありますが、まだ完成形とは言いがたいApple Watchの現状を踏まえ、次期モデルでどんな変化が生じるか、考察してみたいと思います。

予想1:形状は変わらない

 Appleのこれまでの製品ラインアップを振り返ってみると、初代から2代目へのモデルチェンジでは、形状が変わるケースが多い印象です。iPhoneしかり、iPod touchしかり、iPadしかり。ですが、ここ数年だけを見ると、多くのモデルが2年程度同じ形状を維持しています。ケースやケーブルなど、周辺のエコシステムが大きく育ってきているからかもしれません。

 ではApple Watchはどうなるでしょうか。Apple Watchが「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」と同時に発表されたこと、これらのモデルと一緒に使うことが前提になっていることから、次期モデルでは大きな形状の変更はないと考えます。現在のApple Watchの形状は、大きく変えようがないように見える、ということもありますが、バンドなどがサードパーティーベンダーから出てくる可能性も高そうですし、これからアプリが充実するというタイミングで、ハードウェアの仕様を大きく変える(例えばディスプレイの解像度を変える)といったことはしないのではないでしょうか。

予想2:プロセッサーの高速化とバッテリーの大容量化を行う

 形状は変わらないと思いますが、仮に新モデルが1年後に出るとしたら、内部の構成は大きく変わると考えられます。現状のApple Watchでは、対応アプリの動作が非常に重く、グランスから何か別のことをしようとすると、一呼吸以上待たされることが頻繁にあります。S1プロセッサーの高速化や、Watch OSのチューニングは必ず行われるでしょう。

 またバッテリー容量も十分とは言えません。多くの場合1日程度はバッテリーが持つApple Watchですが、利用するアプリや機能によっては、フル充電から空になるまで半日持たなかったというケースも報告されています。プロセッサーの微細化(製造プロセスの変更)をすることで小型化と省電力化を行い、基板などの主要パーツをさらに小さくした上で、できたスペースにより容量の大きなバッテリーを積むのではないでしょうか。

予想3:ヘルスケア系機能、単体で動く機能が増える

 使い始めるとよく分かるのですが、Apple Watchは基本的にiPhoneが近くにあることが前提の作りになっていて、iPhoneから離れると使える機能が極端に少なくなります。

 現在iPhoneなしでも利用できるのは、時計と世界時計、ストップウォッチ、タイマー、アラーム、スケジュール、ワークアウト、アクティビティくらい。そのほかBluetoothヘッドセットを接続して、Apple Watchに楽曲データを転送しておけば、音楽の再生もできますが、これで十分かといわれると、まだまだだと感じます。

 特に睡眠の計測や、脈拍を用いた運動強度の管理など、ウェアラブルデバイスならではの活用法が出てくることが期待されます。常に身に付けているApple Watchだからこそできる機能は、バッテリー消費量とのバランスを取りながら、増えていくと考えられます。

予想4:Watchアプリ用のAPIが増える

 6月8日から米サンフランシスコで開催される開発者向けの年次イベント「Apple Worldwide Developers' Conference 2015(WWDC 2015)」では、毎年iOSやMacOSの新機能や新しいAPIが披露されるのが通例です。今年はApple Watch向けのWatch OSについても、新たな情報開示が行われるでしょう。その中には、今はまだ提供されていない機能を実現するものも含まれているはずです。

 もちろん、今販売されているApple Watchにも、Watch OSのバージョンアップという形で新しい機能が追加される可能性は高いですが、新しいApple Watchでは、さらなる機能が追加され、サードパーティー製のアプリで利用できる機能も増えるのではないでしょうか。

予想5:中古市場が盛り上がる

 最後はApple Watchそのものの進化というよりは、Apple Watchをめぐる市場環境の進化といった方が良さそうですが、Apple WatchはiPhoneのように通信事業者との契約が不要なので、中古品の売買が容易で、流動性が高くなることは想像に難くありません。特にバンドは純正品の価格が高いこともあって、使用感が出にくい金属製のものを中心に、本体の普及とともに中古市場も大きくなるのではないでしょうか。

 リンクブレスレットの単品価格は、新品だとApple Storeで5万4800円(税別)。Apple Watch Sportよりも高い値段です。もし、比較的状態のいい中古品が安く手に入るなら、欲しいと考える人は多いでしょう。すでにバンドの金具の形状を模した交換用のバンドをうたう製品が登場していますが、バンドの規格が公開され、サードパーティーからもバンドが販売されるようになれば、さらに市場は大きくなると予想されます。

 腕時計は、周りの人との“かぶり”を避けたいと考える人は多いと考えられますので、バリエーションが増えるのは基本的に歓迎されるはず。飽きたものを手放して、新しいものに気軽に変えられる環境は、現状のApple Watchの価格を考えれば、必須だと言えるでしょう。

The Next Apple Watch さまざまなバンドが用意されているApple Watchですが、純正品以外のバンドが増えるとより楽しみが増すのではないでしょうか

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