コラム
» 2015年05月16日 06時00分 UPDATE

映画を見てすぐ泣くのは、遺伝子が原因だった?

感情の起伏の激しさは、人生経験や育った背景だけで決まるものなのでしょうか?

[Geno]
Geno

 同じ映画を見ても、人によって反応は異なります。すぐ泣く人もいれば、全く何も感じないと言う人もいるでしょう。すぐに泣いてしまう人は、「繊細な性格」という印象を受けますが、ある意味、感情の起伏が激しい人とも言えるかも知れません。

 このように、感情は人が物事をどう認知するかによって個人差があります。同じ物を見ても得られる感情が異なるので、それぞれ違う世界観を持つのです。感情の個人差や世界観は、経験や育った背景だけで決まるものなのでしょうか?

映画を見てすぐ泣くのは、遺伝子が原因だった?

ポジティブとネガティブのイメージが鮮明なタイプ

 カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究から、感情の起伏が激しい、まるでドラマの主人公のように、よく泣いたり怒ったりする人は遺伝子の影響による可能性があるとの報告結果が発表されました。

 ある遺伝子に変異を持っていると、持っていない人よりもポジティブとネガティブのイメージを頭の中で鮮明に受け取る傾向があるようです。その遺伝子は、ADRA2bと呼ばれ、脳内の様々な領域に関与し、交感神経の情報伝達に関与する神経伝達物質のノルエピネフリン(ノルアドレナリン)に影響を与えていると考えられています。

 ある研究者は「この遺伝子に特定の変異がある人は、脳内で認知する感情が普通の人よりも鮮明(Vivid)な傾向がある」と説明します。心的外傷後ストレス障害のような精神疾患もこの遺伝子と関わっている可能性があるようです。映画やドラマを見て感じる個人差の違いが遺伝子にあるなんて、面白い研究結果ですね!

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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