コラム
» 2015年05月28日 06時00分 UPDATE

また今年もやってくる? 恐怖のデング熱。今年は遺伝子で対策が打てるかも?

デング熱を媒介する蚊として知られる「ネッタイシマカ」。人間からすれば恐るべき存在ですが、この蚊を撲滅できる可能性があるかもしれません。

[Geno]
Geno

 2014年の夏、日本を騒がせたデング熱。デング熱とは、デングウィルスが原因の感染症で、主にネッタイシマカなどの蚊が媒介者となります。この蚊は普段東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国で生息していますが、輸送手段が発達したことで、日本や中国でも感染が広がったのです。

 今年の夏も例年通り蚊は、誰の血を吸うか悩んでいることでしょう。しかし、アメリカで行われた研究から解決策が見い出せるかもしれません!

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危険なのはメスの蚊だけ!

 吸血する蚊の一種であるネッタイシマカは、黄熱、デング熱などのウィルス性の感染症を媒介する蚊として世界中で恐れられています。通常は、オス・メスともに花の蜜、果物の汁、樹液などを餌とするのですが、メスは産卵のために吸血するのです。

 アメリカのバージニア大学の昆虫学者は、この特徴に注目し、ネッタイシマカの性別を決定する遺伝子の研究を行いました。もともと、ネッタイシマカのゲノムは2007年に解析されていましたが、その時はまだ、この遺伝子に気付いていませんでした。今回の実験では、オスの胚芽を観察した結果、胚芽の中に1つだけ活発な遺伝子を発見しました。これが、オスを決定づける遺伝子であり、研究チームは、この遺伝子をメスの早期胚芽に注入することで、オスに性転換させることを期待しているのです。この遺伝子は、研究チームによってNixと名付けられました。

 しかし、まだ課題はあります。なぜなら、過去の研究で、ある遺伝子の注入により、子孫を途絶えさせて蚊の撲滅を図る研究を行いましたが、失敗に終わっているからです。今回の研究が成功すれば、今年の夏は安心して旅行に行けることができますね!

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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