コラム
» 2015年06月10日 06時00分 UPDATE

朝型 VS 夜型 仕事ができるのはどっち?

朝型・夜型問題に関して、イギリスのレスター大学の遺伝学研究チームが興味深い結果を発表しました。

[Geno]
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 朝に強いタイプか夜に強いタイプかは人によってはっきり異なります。早朝に出社して仕事を頑張る人、午前中は頭が働かず、夕方になってようやくスイッチが入る人、どの職場にも両タイプが存在するでしょう。経営者は朝に強いなんていう話もありますが、夜の接待で仕事を取るのが得意な経営者もいるので一概には言えません。この朝型・夜型問題に関して、イギリスのレスター大学の遺伝学研究チームが興味深い結果を発表しました。

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ハエの場合で言えば

 レスター大学のチームは、ショウジョウバエの体内時計に関連する約80個の遺伝子を特定し、日中における体内時計遺伝子の発現レベルの違いを調査したようです。ショウジョウバエはヒトとの共通遺伝子が多く、また飼育が簡単なことから、しばしば遺伝学の研究対象として用いられています。研究チームによれば、ショウジョウバエの体内時計遺伝子の発現量の違いが、さなぎから羽化するまでの時間に影響を与えていることが判明したようです。つまり、明け方に羽化するか夜明けに羽化するかは、体内時計に関する遺伝子の発現量の影響を受けているようです。

ヒトの場合も同じ?

 ヒトの場合、朝に強いタイプの人は、起きてすぐに活動することができるものの早く疲れてしまう傾向があり、逆に夜に強いタイプの人は、日中の活動が苦手なもののストレスホルモンの分泌レベルが高く、危機的状況への反応は俊敏であるという傾向にあることが分かっているようです。今回の研究結果を当てはめるとすれば、人間も朝型か、夜型かの違いは遺伝子の発現量の影響を受けていると考えられるかもしれません。

体内時計遺伝子ががんに関わっているという研究結果も?

 アメリカのバージニアポリテクニック研究所を中心とした研究チームの発表によると、人間の体内時計に関わるhper2タンパク質と、がん抑制遺伝子であるp53は、結合して安定的な形で存在していることが判明しました。この2つが安定的な形で存在していることで、p53はがんを抑制する機能を保つようです。しかし、不規則な生活を続けた場合、この2つの相互関係は壊れてしまい、p53はがん抑制機能を失ってしまうようです。

 朝型タイプ、夜型タイプどちらも遺伝子に従うことで最高のパフォーマンスが生まれるかもしれませんね。

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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