コラム
» 2015年06月23日 06時00分 UPDATE

プラスチックを食べる日本人。その健康被害とは?

アメリカでは「食べるプラスチック」と呼ばれるトランス脂肪酸。一体何が問題なのでしょうか?

[Geno]
Geno

 先日、米食品医薬品局(FDA)が「トランス脂肪酸」の原因となる油の使用を禁止すると発表しました。FDAの見解では、トランス脂肪酸は食品として安全性を認められないということです。アメリカでは「食べるプラスチック」と呼ばれるトランス脂肪酸、驚くべきことに「この食品として認められていない物質」を私達日本人は、当たり前のように摂取しているのです。

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よっぽど意識しないと排除できない現代の食生活

 あなたは、コンビニのパンやクッキーやドーナツを日常的に食べていますか? もしくは、外食チェーン店で揚げ物を食べていますか? これらほとんどの食品には、トランス脂肪酸が含まれているといって良いでしょう。トランス脂肪酸は、液体の植物油などを固める加工過程で生成されます。市場に出回る商品には、トランス脂肪酸とは記載されておらず、マーガリンやショートニング等と記載されていますので、気づかぬうちに食べているという人もいるかもしれません。パッケージ的には、ヘルシーに見える栄養補助食品等にも含まれている場合があるのです。

何がいけないの?

 トランス脂肪酸は、過剰に摂取すると血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクを高めるとの研究結果があります。また、ハーバード大学の研究によると、トランス脂肪酸の摂取が炎症に関わるCRP遺伝子やIL-6遺伝子の発現に関与していることが判明したようです。研究チームは、43〜69歳の健康な女性727人を対象に、トランス脂肪酸の摂取量と血液検査の結果を解析しました。その結果、最もトランス脂肪酸を多く摂取しているグループは、摂取量が少ないグループよりも、CRPの値が73%も高かったようです。研究チームによると、トランス脂肪酸摂取による炎症因子の過剰産生や接着分子の産生が、心血管リスクの大幅な増加をもたらしているのではないかとの見解を示しています。

食品を選択する力を身に着けよう!

 油を料理に使うときには、マーガリンを避け、バターやオリーブオイルやごま油などを使いましょう。また外食する際には、裏面の成分表示を確認しマーガリンやショートニングと記載されているものは控えることが無難でしょう。

 自分の健康は、遺伝だけで決まることはなく、私達の日々の選択によって変わっていきます。正しい知識を身に着けて、病気に負けない人生を創っていきましょう!

<参考文献>

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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