コラム
» 2015年08月10日 06時00分 UPDATE

熱中症まっしぐら?危険な「自発的脱水」に陥らないための3ポイント

汗を大量にかいたとき、水をガブ飲みしただけでは、「自発的脱水」になり、さらに熱中症を加速させてしまうことに。その見極め基準をご紹介します。

[石原亜香利,ITmedia]

 続く猛暑の中、先日スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」のイベントで、炎天下の行列により、熱中症とみられる症状で11人が緊急搬送されるという事態が起きました。今、熱中症対策は誰にとっても他人事ではありません。

 しかし、熱中症対策には水分補給が欠かせないからといって、水をガブガブ飲むだけだと、余計に脱水症状が進んでしまうこと、ご存知ですか?

熱中症まっしぐら? 恐ろしい「自発的脱水」を避けるための3つの基準

水の飲みすぎに注意!「自発的脱水」になってない?

 熱中症対策といえば、水分補給。汗をかく前に、とにかく水分を摂取して脱水を防がなくてはなりません。けれど、ただ水分を補うために、水をガブ飲みするだけでは、かえって脱水を招いてしまうのです。

 汗を大量にかいた後の体内は、ナトリウム(塩分)が汗と一緒に排出され、体液が薄まった状態。そこへ大量の水を入れてしまうと、さらに体液が薄まります。すると身体は、体液のナトリウム濃度がこれ以上低下するのを防ぐために、自動的に「もう水は不要」モードに切り替え、尿の量を増やしてどんどん排出していきます。こうして体内の水分がどんどん失われていき、脱水が進行してしまうのです。これを「自発的脱水」といいます。

自発的脱水を見極める3つの基準

 「自発的脱水」は、放っておくと運動能力が低下し、体温が上昇して熱中症につながります。もし心当たりがあれば、自発的脱水状態に陥っていないかを見極める次の3つのことをチェックしてみましょう。

1. 喉が乾かない・水を飲みたくないと感じる

 人は汗をかくと、当然喉が渇きますが、自発的脱水状態に陥ると、喉の渇きが失われ、水を飲みたくなくなります。「そういえば、随分水を飲んでいない気がするけれど、喉乾かないな……」と思ったら、自発的脱水を疑いましょう。

2. トイレに行く回数が増える

 自発的脱水になると体液の濃度を調節するために、水分を外に排出しようとします。よって頻繁にトイレに行きたくなります。

3. 筋肉のけいれんや筋肉痛が起きる・手足がつる

 体液のナトリウム濃度が低下すると、筋肉の伸縮機能の調整がうまくいかなくなり、けいれんしたり、筋肉痛が起きたり、手足がつったりします。

自発的脱水になる前に……

 自発的脱水は事前に防ぐことが大切です。上記の症状になる前に、水分補給時にナトリウムの入ったドリンクを摂取しておきましょう。食塩を溶かした水を飲んだり、食塩を舐めたりするだけでも良いですが、効果的なのは、少量の糖分と共に摂取すること。糖分は腸内での水分吸収を促進してくれるので、すばやく体の渇きが解消され、塩分も効果的に摂取できるのです。

 よって、大量に汗をかく前や、運動中などは、スポーツドリンクや、食塩と砂糖を溶かした水が最適です。ただ「水を飲む」だけでなく、「塩分×糖分」のことも頭に入れておきましょう。

ts_ish0810_2.jpg 近年は脱水症状を防ぐための塩味のタブレットなども多く発売されています

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