「体育会系はお酒に強い」には科学的根拠があった!

» 2015年10月03日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「体育会系はお酒が強い」もちろん弱い人もいますが、一般的なイメージとして体育会系の人はお酒に強いといわれますよね。実はこれには科学的な根拠があったのです。

アルコールはどうやって分解されるの?

 まずはアルコール分解のメカニズムについて理解しておきましょう。アルコールは体内に取り入れられると、最初に胃で20%が吸収され、残りの80%が腸で吸収されます。その後アルコールは血管に入り、肝臓に到達するとアルコール脱水素酵素と呼ばれる酵素などの働きによって分解されます。この過程でアルコールは酢酸という物質へと姿を変え、さらに筋肉や心臓などで分解され、最後には水と炭酸ガスになり、体外に排出されます。

 これが大ざっぱなアルコールの分解のメカニズム。ですが、これと体育会系・文化系にはどんなつながりがあるのでしょうか?

運動している人はどうしてお酒に強いのか?

 厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、血液中のアルコール濃度は肝臓を通過するとぐっと下がることから、お酒が強いか弱いかの大部分は「肝臓の大きさ」が決めるとしています。だから女性よりも男性、小柄な人よりも大柄な人の方がお酒が強くなる、というわけ。

 さらにこの肝臓を通過したアルコールは、身体中に浸透していきます。このときに鍵を握るのが「筋肉量」。先ほども書いたように、アルコールは筋肉や心臓でも分解が行われます。つまり普段運動をして、筋肉量を増やしている人ほどアルコール分解能力が高くなるのです。肝臓の大きさがお酒への耐性を大きく決定付けるとはいえ、あながち「体育会系はお酒が強い」というイメージも間違ってはいないようです。

だからといって「運動後の一杯」はNG!

 こう考えると「筋肉をつければ今よりお酒が強くなる」といえるわけですが、運動後につきものなのが「ご褒美のビール」=アルコール。この「運動後の一杯」は全くの逆効果を生んでしまいます。

 米ノートルダム大学の「Your Body and Alcohol」のページでは、アルコールの摂取によるデメリットの1つに筋肉の回復の阻害を挙げています。これはオーストラリアの研究者を中心とするチームの2014年の論文でも明らかになっています。実験によって運動後のアルコール摂取によって筋肉を回復するためのタンパク質合成に悪影響を及ぼしたことが明らかになったのです。

 つまりはせっかく筋肉をつけようとトレーニングをしても、「ご褒美のビール」で結局もとのもくあみというわけ。筋肉量を増加させてお酒に強くなりたいのなら、淡々とトレーニングをするのが一番なのです。

<参考リンク>

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」