コラム
» 2015年11月16日 06時00分 UPDATE

たったこれだけ? 寝る前学習が成功するコツ

寝る前に勉強をすると、より記憶として定着しやすくなり、学習効果が上がるといわれています。

[石原亜香利,ITmedia]

 社会人でも、資格取得のための学習や、仕事に必要な資料を読み込んで暗記するなど、勉強シーンは大いにあります。忙しい合間を縫って勉強するのですから、ぜひ効率化したいもの。そこで、最も記憶の面で効果があるといわれる「寝る前学習」について、成功させるちょっとしたコツを交えてご紹介します。

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「寝る前学習」はなぜ効果的?

 人間の脳が最も活性化するのは午前中ですが、夕方になると記憶力が最も高まるといわれています。そしてさらにもう1つ、記憶力が高まる時間帯があります。それが寝る前です。その理由としては、人間の脳には寝ている間に覚えたことを整理する機能が備わっているから。覚えられる量が増えるだけでなく、覚えたことをより効率的に使えるようにもなるのです。脳は睡眠中に、非常に巧みに記憶を定着させる作業を行っています。

睡眠中に定着する記憶とは?

 睡眠中、具体的にはどのような記憶が定着するのでしょうか。甲南大学の前田多章准教授によれば、睡眠中は「手順記憶」や「エピソード記憶」が、レム睡眠(身体の睡眠)とノンレム睡眠(大脳の睡眠)の最中に定着するのだそう。手順記憶とは自転車の乗り方や料理の作り方、仕事のワークフローなどの手順のこと。これは浅いノンレム睡眠時に定着します。

 一方、エピソード記憶は「いつどこで何があったか」という記憶のことです。これはレム睡眠時に定着します。また、レム睡眠時は記憶を前に覚えたことと関連付ける作業が行われるのだといいます。

 つまり、寝る前に勉強しても、3〜4時間程度の短時間睡眠では浅いノンレム睡眠が得られないことや、短時間睡眠では朝方にくる長いレム睡眠が得られないことなどから、記憶を定着させるには、ある程度長い睡眠時間が必要というわけです。

「寝る前学習」で眠れなくなるのを防ぐコツ

 この寝る前学習を成功させるためには、長時間寝ること以外にも、注意点があります。まずは、勉強の中身。論理的すぎる勉強をすると、脳が活性化しすぎてしまい眠れなくなってしまいます。よって寝る前は暗記モノがおすすめです。

 また、睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」分泌は、光によって抑えられてしまうため、できるだけ照明は抑えながら勉強しましょう。

 コーヒーや緑茶などのカフェインは寝る2〜3時間前までにして、勉強中どうしてもコーヒーを飲みたい場合はノンカフェインコーヒーを選ぶのもポイントです。

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