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» 2016年02月13日 08時30分 UPDATE

アシックス、「Runkeeper」の運営会社FitnessKeeperを買収

アシックスが、フィットネスアプリ「Runkeeper」を運営する米FitnessKeeperを完全子会社化すると発表しました。

[園部修,ITmedia]
Runkeeper

 スポーツ用品メーカーのアシックスは2月12日、スマートフォン向けのランニングアプリ「Runkeeper」を運営する米国のFitnessKeeperを買収すると発表しました。買収金額などは公開されていませんが、全株式を取得し、子会社化するとしています。株式取得日は3月上旬の予定です。

 アシックスは、神戸市に本社を置く、主にスポーツシューズやスポーツウェアを手がけるメーカーで、日本では知名度も高いブランドです。またRunkeeperは、iOSやAndroidなどのスマートフォン向けに、運動中の走行距離・ペースの通知や運動記録の管理・分析機能などを提供するランニング管理アプリとして高い支持を集めており、世界で約3300万人の会員を擁しています。

Runkeeper Runkeeperは世界に約3300万人の会員がいる人気のランニングアプリ

 アシックスは、Runkeeperが持つ、グローバル市場で高い認知度を有するブランドと世界に広がるユーザー層を取り込み、アシックスの技術とものづくりを統合して、継続的に企業価値を向上させることが出来ると判断したとしています。

FitnessKeeperが当社グループに加わることで、デジタル技術を駆使した最先端のサービスの提供といった新しい手法によって、お客様がより一層スポーツを楽しみ、健康な生活を送ることの支援が可能となります。今後、両社の経営資源を総合的に活用することで、高付加価値の製品、サービス、コンテンツのすべてをより多くのお客様に提供してまいります。

 ちなみにアシックスも自前でランニングアプリ「MY ASICS ランニング トレーニング」を開発し、提供しています。Apple Watch対応アプリもあり、機能も充実していますが、今後はRunkeeperとの融合を進めるのでしょう。Runkeeperのユーザーには、アシックスのシューズのユーザーが非常に多いとFitnessKeeperのジェイソン・ジェイコブス氏はコメントしています。

 この1年ほどで、グローバル規模のシューズ・ウェアメーカーによるフィットネス系アプリの買収が続々と進んでいます。世界的なスマートフォンの普及と活動量計機能を持つウェアラブルデバイスの広がりを受け、人気の高いフィットネスアプリは数千万人単位の会員を持つものもあります。こうしたアプリの利用者は、もれなくスポーツ用品の利用者でもあり、今後のサービス開発や製品開発において相乗効果は発揮しやすいことは想像に難くありません。

 同じような事例として、ドイツのスポーツ用品メーカー、adidas(アディダス)グループは、2015年8月に「runtastic」を提供するruntasticを約2億2000万ユーロ(約280億円)で買収しています。また2015年2月には、米国のUnder Armour(アンダーアーマー)が、摂取カロリーの管理に便利な栄養成分のデータベースを持つ「MyFitnessPal」と、約8000万人の会員を擁するフィットネスアプリ「Endomondo」を傘下に収めています。さらに、言わずもがなですがNike(ナイキ)は、自前でスマートフォン対応の活動量計やスマートフォン対応のランニングアプリを提供しています。

 2016年も大手スポーツ用品メーカーと人気のフィットネスアプリとの合従連衡が続きそうです。

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