1日2食は太る?痩せる? 食事回数と肥満の関係性
1日3食が普通といわれていますが、なかには「1日5食がいい」「1日2食がいい」などさまざまな見解があります。一体、1日何回の食事がダイエットにとって良いのでしょうか?
食事の回数について「朝ごはんは食べるべき」「1食だけなら抜いてもいい」など考え方によって見解はさまざまです。ダイエットを効果的に行うためには一体1日何回の食事が望ましいのでしょうか? 今回は近年の検証データから「食事の回数」と「ダイエット」の関係を考えていきましょう。
1日2食は太る?
お相撲さんは、1日2食で、その1食あたりの食事量が多いといわれます。空腹のまま激しいけいこをした後は、ちゃんこ鍋を食べきって、そのまま横になって寝ることが基本とされています。
この1日の食事回数を少なくして1食の量を増やすやり方によって、お相撲さんならではの巨体を作り上げているという説があります。つまり「まとめ食い、過剰摂取は太りやすい」といわれてきました。
日本栄養士会によれば、食事回数を減らすことで、空腹の時間が長くなるため、「糖新生」と呼ばれる体内でアミノ酸などからブドウ糖がつくられる作用が促されるとのこと。ここで、脂肪の合成が始まり、結果的に体重が増えてしまうのですね。
その他にも、食事回数を減らすことは、食事量が1食分減るために、エネルギーの低下、栄養不足、脳のエネルギー不足に陥り、脳の活性化にも悪影響を及ぼすなどのマイナス面があるといいます。
ダイエットのつもりで1食抜いたとしても、脂肪が蓄積されるだけで、やがて空腹が訪れ、逆に太りやすくなってしまうのです。
1日5食にすると痩せられる?
滋賀県立大学生活栄養学科の村上健太郎准教授と、英アルスター大学の共同研究によれば、「米国全国健康・栄養調査」における2003〜2012年までの20歳以上の男女約1万8000人のうち、食事も間食もあわせて1日5回以上食べている人の「肥満者数」は、3回以下の人に比べて、男性で1.54倍、女性で1.45倍だったそうです。また、内臓脂肪の量が多いと判断された人も、5回以上の人たちが多かったとのこと。
食事回数を増やせば痩せるかというと、必ずしもそうとは言い切れないようですね。
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