医師が嫌うのはどんな患者?
病院にかかるときにぜひわきまえておきたい、患者としてのマナー。医師から煙たがられる患者とは、どんな人なのでしょうか。
普段、何気なくかかっている病院。医師とのやりとりのときや、薬の処方時、通院のときなどに、もしかしたら医師に嫌われている行動をとってしまっているかもしれません。しかし、医師にかかるときというのは、たいていの場合、何かしらの症状を抱えているもの。そんな状況の中、なかなか気づかないこともあるはずです。
そこで、医師から嫌われる患者像を探り、医師から煙たがられずに、円滑にしかるべき診療を受けるためのポイントを見ていきましょう。
こんな患者は医師から嫌われている!?
医師向けのコミュニティを運営するMedPeer(メドピア)が、2015年1月16日から2月2日の間に実施した調査の中に、「患者さんにされて最も困ることは?」という質問がありました。会員登録している医師から得られた有効回答は1365件。その答えの上位5つを確認してみます。
- 1位 スタッフへの暴力・暴言
- 2位 自己都合で治療を中断する
- 3位 処方した薬を正しく使用しない
- 4位 無理な要求をする
- 5位 コンビニ(時間外)受診
暴力・暴言はもってのほかではあるものの、「とにかく注射を打ってくれ」などの無理な要求をしたり、文句を言ったりするのは医師でなくとも迷惑でしょう。その他、通院しなくなる・処方薬の服用をやめるなどの「勝手に治療を中断する」ことも、注意が必要です。
定期的な通院ルールを守らず、気まぐれに通院するのも病院側にとって迷惑です。また、最近増えているという、夜間のコンビニ受診は、やむを得ない場合を除き、医師にとっては困りもののようです。
6位以下には「タクシーがわりに救急車を使う」「医師の指示に従わない」「病状・症状について正直に話さない」「お客様扱いされるのが当たり前と思っている」「メディアの情報をうのみにする」なども挙がっていました。
患者として注意したいこと
これらの結果から、患者としてぜひ気を付けたいことをまとめてみます。
- 医師からの指示に基づくルールは守る
- 自己判断・自己都合で通院・服薬を勝手にやめない
- 夜間の受診や救急車利用は本当に必要なときに
受診するときは、基本的に医師の指示に従うことで、治療がきちんとなされるということを前提に。
ただし、どうしても疑問がある場合には、医師に直接相談・質問したり、セカンドオピニオンを聞くという選択をすることも必要です。とはいえ、セカンドオピニオンについても、まずは主治医のファーストオピニオンの意見を大切にすべきともいわれています。
この点、慎重な見極めが必要になりそうです。
<参考リンク>
- 「世界一受けたい授業」で発表した 『医師7万人のアンケートでわかる。お医者さんのベストチョイス!』 番組内では放送されなかったアンケート結果全体を一挙公開!
- がん情報サービス「セカンドオピニオンを活用する|がんになったら手にとるガイド」
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