スマートウォッチとも共存できる、さりげない活動量計――Misfit「RAY」(2/2 ページ)

» 2016年07月03日 11時30分 公開
[すずまりITmedia]
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軽くて長時間装着も負担なし しかもファッショナブル

Misfit RAY カーボンブラックの本体に、グレーレザーバンドをつけてみました
Misfit RAY 本体の裏側
Misfit RAY 水仕事が多い方はスポーツバンドがおすすめ

 過去のデバイスと比較すると測定できるデータは変わりませんし、アプリもRAY専用に何か用意されているわけでもありません。

 今回のRAYの何が新しいかといえば、これまでの時計型とはまったく異なるデザインであり、ファッショナブルであるという点に他なりません。それだけ!? と思われるかもしれませんが、これは24時間着け続けて初めて意味を成す活動量計においては、装着機会が増えるという大きなメリットがあり、とても重要な点です。

Misfit RAY ブレスレットとの重ね付けもできます

 Misfitがこれまでに発売した「SHINE」や「FLASH」などの従来の製品も、軽くてデザインに配慮されていました。しかし、時計型をしていることから、腕時計をしている人には重ね着けが難しいという問題もありました。腕時計も苦手という人にしてみたら、軽い活動量計も時計型では着けにくいはずです。手首以外の場所にクリップで装着することもできますが、紛失しやすいというデメリットがありました。

 今回のデザインは、スマートウォッチや腕時計との重ね着けもしやすく、アクセサリー類とも合わせやすくなっています。手首が苦手な方は、ネックレスとして身に着けることもできるのです(まだオプションは手に入りませんが)。

Misfit RAY 面白い形のブレスレットをしている、くらいにしか見えないかもしれません

 着けていてほとんど負担がないところも大きな魅力です。リストバンド型のデバイスは、本体からバンドまで腕に密着する製品が多いのですが、RAYの円柱のデザインが功を奏しているようで、肌の接触面積が少ないため密着感が抑えられているようなのです。また、バンドも細いので、手首と本体との間に隙間ができるため蒸れにくくなっています。

「Misfit Link」はスマホを使いこなしたい人にも便利

 新しく搭載された機能というわけではないですが、Misfitの活動量計が他の製品と大きく違う点として、前述のIFTTT連携が挙げられます。

Misfit RAY Misfit Link

 IFTTTとは、異なるWebサービス同士をつなげて、機能的に活用できる無料のサービスです。“If this then that.”をキーワードに、「もしAがBならCというアクションを起こす」という設定を組み合わせて作ることができます。例えば、特定のタグがついたツイートをクラウドサービスに保存する、といったことが可能になります。

 MisfitはこのIFTTTに対応しているのですが、IFTTTそのものを単独て使いこなせなくても、「Misfit Link」があれば、あらかじめ用意された機能を有効にするだけで、便利な使い方ができるようになります。

 「Misfit Link」で選択できるメニューは、「サービス」「音楽リモコン」「自撮りボタン」「プレゼンクリッカー」「BOLTスイッチ」の4つ。中でもおすすめは「サービス」の中にある「電話を鳴らす」と「自撮りボタン」です。選択するだけで、RAYを3回タップすると、指定した機能を実行してくれます。

Misfit RAY 「サービス」のメニュー。「電話を鳴らす」は選ぶだけですぐ使えるようになります
Misfit RAY 「写真を撮る」も実用的でおすすめです

 「電話を鳴らす」は、その名の通り接続しているスマートフォンの着信音を鳴らす機能。端末の場所が分からなくなったときに使えるだけでなく、さりげなく着信を演出することもできます。

 「自撮りボタン」は、3回タップするとスマートフォンのシャッターを切れる機能です。三脚などに固定したスマートフォンで写真を撮る際、セルフタイマーの利用が一般的だと思いますが、カメラの前でRAYを3回タップするだけでOK。

 発表会の会場では、今日のファッションをドレッサーに置いたiPhoneで自撮りしたり、苦手な同僚から長々話しかけられたときに着信音を鳴らして会話を中断する、いうデモンストレーションが行われていましたが、そんなリモートコントローラーとしての使い方もできます。

Misfit RAY iPhoneをドレッサーに置く女性
Misfit RAY 指でRAYを3回タップ
Misfit RAY 少しの間をおいてiPhoneのシャッターが切れました

 活動量計を身に着けようと考える人は、自分の健康に意識が向き始めた人といえますが、そもそも自分で健康管理を考えない、できていると思っている、不都合は感じていない人は利用しようとは思わないでしょう。しかし、デバイスに活動量測定以外の付加価値を加えることで、「叩けば自撮りできるの? 便利そうだから使ってみてもいいかな」と身に着ける理由付けができるわけです。

 そこからの「おまけに歩数とか消費カロリーとか睡眠時間とかわかってびっくり!」という展開も否定できません。活動量計に興味のない層へのアプローチ、これは他にない点です。

使ってみたくなる活動量計に進化

Misfit RAY 活動量計の中で、金属調の素材を取り入れるのが流行りつつあると感じます
Misfit RAY ブラックスポーツバンドとアクセサリーを実際に合わせていた例

 自分自身、過去にSHINE2やFLASHの利用経験がありますが、今回のRAYは、間違いなく常用できるデザインです。アクセサリーとの親和性を高めたことで、活動量計に使いづらさを感じていた方や、もともと馴染みのない層にもリーチしやすいものになったと感じました。

 活動量計としての精度は、他の製品と大きく違うこともないようです。睡眠サイクルはかなり大ざっぱな印象ですが、寝入りと起床時刻にほとんど差は見られませんので、安心して使えます。

 これまでの活動量計は、どうにも手持ちの服に合わなかったと思った方、ぜひ試してみてください。

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