「うちのネコどこ行った?」から生まれた探し物発見アクセサリー「Wistiki」開発者インタビュー
フランス発の探し物発見スマートアクセサリー「Wistiki(ウィスティキ)」。そのきっかけは、飼い猫探しにあったといいます。開発したフランス人3兄弟に話を聞きました。
先日、日本でリリースされた探し物を発見できるフランス産スマートアクセサリー「Wistiki(ウィスティキ)」。スマートフォンやタブレットのBluetooth機能で接続し、鍵や財布、ペットなどに取り付けて連動させておけば、万が一失くしてしまっても、アプリから音を鳴らすことでその位置を特定できます。さらに、離れすぎると音が鳴る「忘れ物防止アラーム」や最後に通信した場所を記録し地図上に表示する「GPS機能」なども備わっています。
開発したのは、フランス人のBruno(ブリュノ)、Hugo(ユーゴ)、 Theo(テオ)のLussato(リュサト)3兄弟。そのきっかけは、自宅で飼っている猫が、家中のそこかしこに隠れてしまい、見つけるのに苦労したというユニークな経験から。詳しい話を3兄弟に直接聞いてみました。
よく隠れる飼い猫「Wistiki」探しのために開発
「Wistikiという名は、我が家の飼い猫の名から取りました。Wistiki(猫)が3カ月のとき、保護されていた施設から、三男のユーゴが見つけてきて家で飼うことになったんです。今は11歳(人間でいえば70〜80歳ほど)ですごく年をとっていますが元気ですよ。
最も多く隠れていたのはクローゼットの中。洋服の影が大好きなんです。ほかにも、ソファの下、ベッドの下、シーツの下にもよく隠れます。
Wistiki(猫)は家の中にいるのが好きで、外出するのを嫌がるんです。一番困ったのは、動物病院へ検診に行くとき。猫の勘が働くのか、そういうときに限ってどこかに隠れてしまうので、いつも遅刻しそうになるんです。そんなときにWistiki(機器)を使えば、すぐに見つかるので便利です。もちろん、なでてあげたいときにも探し出しますよ」
猫の快適さをとことん配慮
Wistiki(機器)には3パターンのデザインがあり、うち「aha!(アッハ!)」というメダルをイメージした丸いデザインのものが、「ペット向け」と想定されています。
3兄弟によれば、Wistiki(機器)を開発した当初、「猫への快適さ」を重視したとのこと。
「Wistiki(機器)の音は、動物をびっくりさせないように、動物が嫌う音波数を全て排除した、ストレスのないメロディになっています。メダルタイプにしたのは、首につけても長くなく、軽くて、猫に負担がないようにするため。開発中は、Wistiki(猫)が快適に過ごせるのが一番大事だと思っていました」
しかし、初めてWistiki(猫)に機器をつけたとき、ある事件が起きたそうです。
「初めてつけたときに、お祝いとして海老のエサをあげたのですが、Wistiki(猫)が海老のエサの中に首をつっこんだことで、Wistiki(機器)が海老まみれになってしまったんです。この経験から『完全防水』のアイデアが生まれました」
ひしひしと伝わってくる猫への深い愛情。さらにもう1つ、猫への配慮があるといいます。
「やはり美しくてかわいらしいものをつけてあげたいと思い、洗練された美しいデザインを目指しました。これも猫への愛情表現の大きな部分だと思っています」
ちなみに、このWistiki(機器)は、猫以外にもつけてもよく、ユーザーの中には、放牧する山羊や羊、家畜の牛、フェレットやリスなどの小動物、ヘビなどにつけている人がいるそうです。
日本の猫好きに向けたメッセージ
最後に、リュサト3兄弟に、日本の猫好きに向けたメッセージをもらいました。
「猫と私たちの関係は、特別なもの。心のつながりが大事だと思っています。ただ、猫は気まぐれなので、“いなくなるリスク”があるのを、いつもどこかしら意識されているのではないでしょうか。そんなとき、Wistiki(機器)をつけることで、心配事がなくなり、もっと安心して猫との生活を送ることができると思います」
ちなみに、猫などのペットに装着する際には、首輪につけることになりますが、硬い革ではなく、伸縮性のあるタイプにするのがおすすめだそうです。万が一、硬い首輪にひっかかって首がしまらないようにするためです。
飼い猫はもちろん、犬やヘビなどを飼っている人は、日々の安心感が得られるというフランス発のスマートアクセサリー、Wistiki。どうやらペットへの愛情は、国境を超えるようです。
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