コラム
» 2017年03月08日 06時00分 UPDATE

「ストレス食べは少量でも太る」はうそだった! ストレスフリーな食べ方は?

「これを食べたら太るかも……」などとストレスを抱えながら食べると、少量でも太るというのは本当なのでしょうか? その真相を精神科医に聞きました。

[石原亜香利,ITmedia]

 「これを食べたら太るかもしれない」などと思いつつも、食べてしまった経験のある人は多いのではないでしょうか。こうして罪悪感やストレスを抱えながら食べると、「少量でも太る」というのを耳にすることがあります。果たしてこれは本当なのか、精神科医の奥田弘美先生に聞いてみました。

監修・取材協力:精神科医・産業医 奥田弘美先生

日々多数の人々の心と身体の健康サポートを行いながら、現代人が健やかに幸せに生きるためのヒントを執筆を通じて提案している。近著には「何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから」(扶桑社)、「1分間どこでもマインドフルネス」(日本能率協会マネージメントセンター)など。

本記事の内容を含む書籍

何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから」(扶桑社)


「少量でも太る」のはあり得ない やっぱり食べていた?

 奥田先生は、この「罪悪感やストレスを抱えながら食べると少量でも太る」という考え方について、次のように言います。

 「少量でも太るというのは、医学上あり得ません。食い意地が張ってしまうために、食べ物への執着が増し、結局、食べる量が知らないうちに増えてしまうのです」

「次は食べないから」がかえって食べ物への執着が強くする

 罪悪感やストレスを抱えながら食べると、なぜ食い意地が張るのでしょうか。

 「シロクマ理論という心理学のセオリーがあります。これは、『何を考えても構いませんが、シロクマのことだけは絶対に考えてはいけません』といわれると、逆に白クマのことを考えてしまうという現象です。

 つまり『これを食べたら太るかもしれない。本当は食べてはいけないんだけど……次回からは食べないから今回だけ』『次は食べないから』と思えば思うほど、食べ物のことが気になって仕方がなくなってしまい、食い意地が張ってしまうのです。

 そのため、必要以上に食べ物に執着がわくので、つい『ちょっとだけ』とつまんでしまったり、『運動したから食べていいよね』などと言い訳して食べてしまったりと、知らず知らずのうちに食べる回数も量も増えてしまうのです」

ストレスを感じずに食べる対策3つ

 罪悪感やストレスを抱えながら食べることは、食べ物への執着を強くしてしまうことが分かりました。そこで奥田先生に、ストレスを感じずに食べる方法を教えてもらいました。

1. お腹が空ききってから食べる癖をつける

 「まずはお腹がすっきりと空ききってから食べる癖をつけることです。お腹がスッキリと空ききってから食べるということは、前回食べたカロリーを全て使い切ってから食べるということですから、当然太りにくくなります。

 またお腹がスッキリ空ききってから食べると、何を食べてもおいしいので、グルメを追い求めなくなり、食べ物に対する執着が減ってきます」

2. しっかり味わって食べる「マインドフルネスイーティング」を行う

 「食べるときには、テレビやスマホを見ながらというのではなく、しっかりと味わって食べます。“マインドフルネスイーティング”をはじめの数口だけでもやってみることをおすすめします。

 これは、マインドフルネス瞑想(めいそう)の一種で、食べながら行う方法です。できるだけしっかりと香りを嗅ぎ、食べ物の色を眺め、ゆっくりと口に中に入れて感触や味、歯ごたえを楽しみます。

 このマインドフルネスイーティングを行うと、同じ量の食べ物でも何倍も楽しみながら食べることができるので、満足度が上がります。時間があるときは可能な限りマインドフルネスイーティングで食べていくと、自然に食べる量を減らすことができます」

3. 緑→赤→黄色の順番で食べる

 「食事のたびに、献立を緑、赤、黄色に分けてみてください。緑は野菜類、赤は肉・魚などの主菜類、黄色はご飯やパンなどの炭水化物、そしてデザートなどの糖質です。

 そして、緑→赤→黄色の順番で食べると、満腹になりやすく、かつ太りにくい食べ方ができます。この食べ順で食べると、無理なく食事をナチュラルな低糖質にできます。

 甘い物がどうしても食べたいときには、同じ黄色グループのご飯やパンを減らして食事の最後にデザートとして食べるようにすると少量でも満足できますよ」


 女性は特に、ダイエット中ではなくとも、いつも「これ、食べたら太るかも!」と思いながら食べているものです。執着が強くなり、かえって食べすぎることがないように、このストレスフリーに食べる対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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