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コラム

私がApple Watch SportではなくApple Watchを選んだ理由約2倍の価格差でも

Apple Watchのどのモデルを選ぶか、という質問への答えは人それぞれだと思いますが、私はApple Watch 42mmを選択しました。その理由を説明します。

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Apple Watch or Apple Watch Sport
Apple Watchか、Apple Watch Sportか

 4月10日、Apple Watchの予約受け付けが16時01分に始まると、オンラインのApple Storeではあっという間に納期が「4〜6週」になり、「6月」に変わり、そして週末のうちに一部モデルは「7月」と表示されるものも出てきました。みなさんはどのモデルを購入予定でしょうか(こちらでアンケートを募集しています)

 さて、Apple Watchの購入を考えるとき、一番の悩みはどのケースとどのバンドの組み合わせを選ぶか、でしょう。iPhone 6なら、ゴールド、シルバー、スペースグレイの3色のいずれかと、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのどのキャリアにするか、あるいはSIMフリー版にするかくらいの選択肢しかありませんが、Apple Watchの場合は、単純なモデルのバリエーションが38種類、別売のバンドとの組み合わせだと98種類以上のパターンがあります。

 多くの人は、これらの中から、購入する時点でなるべく自分の好きなデザインで、かつ価格も予算内で、納期が早いものを、と考えるでしょう。私もそうでした。今回は、読者のみなさんの製品選びの参考にしていただけるように、私がApple Watchを選んだ理由を説明します。

 Apple Watchのモデル選びの最初の選択は、Apple Watchにするか、それともApple Watch Sportにするか、になるでしょう。もちろんApple Watch Editionを選ぶ人もいるでしょうが、私はApple WatchとApple Watch Editionに価格差ほどの違いを感じなかったので、Editionは選択肢に入れませんでした(単純に買えません……)。

 ではApple WatchとApple Watch Sportは何が違うのでしょうか。

Digital Crownの質感の違いは大きい

 まず違うのは、ケースの材質です。Apple Watch Sportのケースはアルミ合金製です。Apple Watch Sportは、アップルが「7000番台」のアルミ合金を使っていることを明らかにしています。この7000番台のアルミ合金とは、航空機などにも使われる高強度の素材で、軽くて丈夫なのがポイントです。「磨き上げたあと、微小ジルコニアビーズを吹き付け、むらのないサテンのような質感を実現。傷や錆から守るために、特別な陽極酸化処理プロセスにより硬質でクリアな外層を作り出し」ているそうです。

 一方、Apple Watchのケースはステンレススチール製。ほどよい重さがあるほか、磨き上げられた表面の輝きや質感の高さが魅力です。ステンレスの素材は「耐久性と耐食性が高いことで知られるアロイからスタートし、それをさらに強化しました。特殊な冷間鍛造プロセスにより、硬度が最大80パーセントも高く」なっているとのこと。個人的には金属金属した質感が好みなので、ステンレスの方がよいと感じました。

 またApple Watch SportとApple Watchで特に差を感じたのがDigital Crown(リュウズを模した操作ダイヤル)の雰囲気です。Apple Watch SportのDigital Crownは、ケースの他の部分と同様に、半光沢のサテン地ですが、Apple WatchのDigital Crownは、鏡面のように磨き上げられていて、中央部は光沢のある黒に塗られています。比べてみると、質感が違うだけで印象がだいぶ異なります。普段からよく触る場所であり、Apple Watchの中でも目立つ場所なので、ここの質感が好きかどうかは重要な要素だと思います。

Apple Watch or Apple Watch Sport
Digital Crownの質感は、Apple Watch(左)とApple Watch Sport(右)でかなり違います

Ion-Xガラスか、サファイアガラスか

 腕時計をした経験がある人ならご存じだと思いますが、左腕に出っ張りがあると、結構いろいろなところにぶつけます。ふとしたタイミングで何かに当たってしまったり、何かのきっかけで表面をすってしまったり、といったことはよく起きます。そんなとき、Ion-Xガラスとサファイアガラスでは、もしかしたら差があるかもしれないと考えました。

 Apple Watch Sportは、Ion-Xガラスと呼ぶ、一般的なガラスの5倍の強度を持つ強化ガラスを採用しています。もちろん傷や衝撃に強くなる加工は施されていますが、iPhone 6やiPhone 6 Plusの表面のガラスが案外割れやすいように、Ion-Xガラスも、もしかしたら打ち所が悪いとヒビが入ったりするかもしれません。

 Apple Watchは、表面のガラスがサファイアガラスです。サファイアはダイヤモンドの次に硬い透明素材で、「ブールと呼ばれる最高品質の単結晶インゴッド」から作っているとか。このサファイアガラスの強度はかなり高く、ドリルを当てたりしてもキズが付かない、という検証動画もありましたが、時計をよくぶつけた経験があるので、サファイアガラスにひかれました。

 ちなみに万が一の破損などに備えて、Apple Careへの加入はぜひ検討したいところです。

サイズは38mmか、42mmかも悩ましい

 Apple Watchのモデルの違いもさることながら、サイズを38mmにするか、42mmにするかも悩ましい問題です。単純なディスプレイの大きさ以外にも違いがあるからです。

Apple Watch or Apple Watch Sport
42mmのケースを選ぶか、38mmのケースを選ぶかも悩みます

 その違いとは、使えるバンドの種類です。38mmケースでは、モダンバックルと呼ばれるしゃれた金属の金具が付いたベルトが利用できますが、この形状のベルトは42mmのケース向けには用意されていないのです。同じように、レザーループバンドは42mm専用で、38mmのケース向けに同じデザインのバンドは用意されていません。

 最初にサイズは42mmと決めていたのですが、個人的にミッドナイトブルーモダンバックルに心引かれていたので、38mmにしようかどうか、かなり悩みました。最終的には、やはりディスプレイ面はある程度大きい方がいい、と思ったのと、ミラネーゼループは幅広の42mmのケースにより合う気がしたので、42mmにしました。


 いかがでしたか。私の判断のポイントが、みなさんのモデル選びのお役に立てば幸いです。

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