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iPhone 6sのAppleCare+が値上げ それでも加入するべき?

iPhone 6sとiPhone 6s Plus向けの延長保証「AppleCare+」は、iPhone 6やiPhone 6 Plusの頃と比べてだいぶ値段が上がっています。全損や水没のリスクをどう評価するかで、加入すべきかどうかが変わりそうです。

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AppleCare+ for iPhone 6s and iPhone 6s Plus

 9月25日に、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の販売が始まります。そろそろ料金プランをどうするか、延長保証サービスに加入するかどうか、といったことも考える必要があります。

 料金プランは、機種変更の場合は現状維持でもいいですが、迷うのが追加料金を払って保証期間の延長やサービスの適用範囲の拡大ができる「Apple Care+ for iPhone」を付けるべきかどうか、という点。AppleCare+は新しいiPhoneの購入と同時か、購入日から30日以内に加入する必要があります。

 特に気になるのが、iPhone 6sとiPhone 6s PlusのApple Care+が1万5984円(税込)に値上がりしている上、過失や事故による損傷で修理する場合の代金が1回につき1万1800円(税込)と一気に1.5倍になったこと。これでもAppleCare+に加入したほうが得なのでしょうか。

Apple Care+の料金と恩恵と再確認

 Apple Care+そのものの料金に加えて、修理時のサービス料金が値上がりしたのは、去年と比べて円安が進んだことも理由の1つだと考えられます。ですが、それにしても値上げ幅が大きく、実は2年間でガラスを割って1回修理するくらいなら、Apple Care+に加入していなくてもまったく損ではありません。というより元が取れないのです。

 iPhone 6sやiPhone 6s PlusでAppleCare+に加入するには、前述のとおり1万5984円かかります。これで保証期間が1年から2年に延び、90日間の無料電話サポートも2年間利用できるようになります。さらに過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを、1回につき1万1800円(税込)のサービス料で最大2回まで受けられます。

 ですが、iPhone 6sの画面割れの修理代金は、AppleCare+に加入していない場合1万5984円、iPhone 6s Plusの場合1万8144円です。iPhone 6sの場合、AppleCare+の代金と同じ、iPhone 6s Plusの場合はAppleCare+代金より高いのです。2年間に2回、画面割れの修理をしても、まだAppleCare+非加入の方が、トータルのコストは安く上がります。

AppleCare+の有無によるiPhone 6sの修理代金の違い
修理内容 AppleCare+なし AppleCare+あり
画面の修理1回 1万5984円 2万7784円(1万1800円+1万5984円)
画面の修理2回 3万1968円 3万9584円(1万1800円+1万1800円+1万5984円)
本体の修理1回 3万7584円 2万7784円(1万1800円+1万5984円)
本体の修理2回 7万5168円 3万9584円(1万1800円+1万1800円+1万5984円)
バッテリーの修理 1万152円 1万5984円

AppleCare+の有無によるiPhone 6s Plusの修理代金の違い
修理内容 AppleCare+なし AppleCare+あり
画面の修理1回 1万8144円 2万7784円(1万1800円+1万5984円)
画面の修理2回 3万6288円 3万9584円(1万1800円+1万1800円+1万5984円)
本体の修理1回 4万1904円 2万7784円(1万1800円+1万5984円)
本体の修理2回 8万3808円 3万9584円(1万1800円+1万1800円+1万5984円)
バッテリーの修理 1万152円 1万5984円

 上記の表を見れば分かるとおり、水没や全損など、本体の修理になる場合は、AppleCare+に加入していた方が得です。画面が割れただけだと思っていても、アップルストアでチェックしたら本体の一部も壊れていた、というケースもあるので(実際体験しました)、画面を割ったときの修理代金が必ず1万円台半ばですむわけではありません。

 またAppleCare+に加入していると、保証期間が延びること、何かあったときに1週間程度かかる預かり修理ではなく、すぐに新品(整備済み品)と交換してもらえる可能性が高いこと、問題が生じたときに、アップルストアに出向かなくても、自宅にいながら交換品を受け取って修理品を送り返せばいい「エクスプレス交換サービス」が利用できることなど、単純に価格に換算しにくいメリットもあります。例えばホームボタンのトラブルで交換プログラムが発表された「iPhone 5」では、AppleCare+に加入していればその場で交換でしたが、AppleCare+非加入の人は預かり修理でした。

 ですので、AppleCare+自体が不要とはいいませんが、判断のポイントになるのは、全損させたり、水濡れさせたりするようなことがあるかどうか、2年以上使うのか、といったところになるでしょう。ほぼ自分の過失による全損でないと元が取れないことを考えると、おトク感はiPhone 6やiPhone 6 Plusの頃より微妙になったと言えます。1年で新しいモデルに買い替えるなら、おそらくAppleCare+は不要でしょう。落下時の破損は、バンパーなどを付けることでもリスクを低減できます。

 ちなみにauとソフトバンクのキャリアショップでiPhone 6sやiPhone 6s Plusを購入する場合、AppleCare+の加入料金は24回の分割払いになります。auは初回1000円で2回目から24回目が600円、ソフトバンクの場合は666円の24回払いです。ドコモも月額666円で加入できますが、ドコモはケータイ補償サービス for iPhoneの方が月額750円でながらサービスが充実しているので、加入するならこちらの方がいいでしょう。

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