VO2Max推定にも対応したGPSウォッチ「WristableGPS SF-850」
エプソンから高機能GPSウォッチ「WristableGPS SF-850」が登場。走行速度と脈拍から簡易的にVO2Max(最大酸素摂取量)の推計をする機能があります。マラソンタイムの予測なども可能です。
エプソンが1月28日、GPS搭載のスポーツウォッチ「WristableGPS」の新モデルとして「SF-850」を発表。2月10日から販売を開始します。価格はオープンプライス。エプソンダイレクトショップでの販売価格は3万9800円(税別)です。カラーはブラックとホワイトの2色を用意しています。
WristableGPSシリーズの最上位モデルとして開発されたSF-850は、高精度なGPSと脈拍センサーを備えるのに加えて、走行速度と脈拍数から簡易的にVO2Max(最大酸素摂取量)を推計する機能を持つのが特徴です。VO2Max とは、体重1kgあたりで、1分間に体内に取り込める最大の酸素量のこと。VO2Max値が高いと、運動時の酸素摂取量が多いことを意味し、心肺機能の高さの目安となります。これまでVO2Maxを計測するには、専用の計測装置やトレッドミル(ランニングマシン)などが必要でしたが、WristableGPS SF-850を腕に付けて走れば、手軽に心肺能力を可視化したトレーニングが行えます。マラソンタイムの予測機能も備えるため、5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンをそれぞれどれくらいのタイムで走れそうかを試算することもできます。
もちろん従来機種同様、エプソン独自のGPSチップにより、電波の乱れが発生したり、電波が届きにくかったりする環境でも、高精度な位置情報の測位が可能。準天頂衛星「みちびき」もサポートしており、都市部や山間部でも安定した測位ができるといいます。
活動量計「PULSENSE」と同等の性能を持つ脈拍センサーと加速度センサーを備え、トレーニング時以外でも、消費カロリーや歩数、歩行距離、心拍ゾーン、睡眠状態、こころバランスなどをまとめて可視化できます。睡眠は、活動量と脈拍から睡眠に入ったことを自動検出するため、モードの切り替えは不要。睡眠時間や眠りの深さなども記録可能。
バッテリー駆動時間は、GPS稼働、脈拍計測オンの状態で約20時間、GPSのみの場合は24時間となっています。活動量計としてのみ利用する場合は約60時間、時計表示のみにして、活動量計測オフ、 オートスリープオン(14 時間/日 スリープ)にすると、16日間動作します。
SF-850で計測したランニングデータは、PCやスマートフォンからWebアプリケーション「NeoRun」にアップロードして管理する仕組みは従来のWristableGPSと同様です。ランニングの軌跡や速度、距離、脈拍数などが管理できます。また、スマートフォンアプリ「PULSENSE View」を使うことで、心拍ゾーンごとの活動時間や、その日の歩数、移動距離、カロリー収支や睡眠の状態、こころバランスが確認できます。
ボディのデザインがPS-600とよく似ているだけでなく、機能もかなり共通化されており、高精度なGPSによる位置情報の計測が必須ならSF-850、活動量計としての活用が中心なら「PULSENSE PS-600」を使うのが良さそうです。
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