例年、インフルエンザが流行するのは12月〜1月ごろといわれています。しかし、2016年は暖冬の影響でインフルエンザの流行が後ろ倒しになり、1月後半から2月が終わるまでがピークと考えられています。
さらに、同じ暖冬であることから、花粉症も例年よりピークが早まるといわれており、インフルエンザとの「併発リスク」を懸念する声も上がっています。
2016年のインフルエンザ流行ピークは1月後半〜2月に
昨シーズンの東京都では、12月〜1月がインフルエンザのピークでした。しかし、2016年は年明けから比較的暖かい日が続いた影響で、インフルエンザのピークが1月後半から2月にずれ込むことが予測されています。
地方衛生研究所全国協議会の「首都圏インフルエンザ流行状況」の報告によれば、2014年度は12月最終週(52週目)に各都道府県における、定点あたりの患者報告数が32.9人とピークを迎えましたが、2015年度になると、12月同日で0.74人となっています。この時点で、前年よりもピークが遅れていることが確認されていたのです。
また、2015年の12月は日中の気温も例年より高く、降水量も多い傾向にあったため、インフルエンザウイルスの感染がそれほど拡大しなかったのでしょう。
花粉症シーズンは例年より早まる?
暖冬はインフルエンザだけにとどまらず、花粉症の流行時期にも影響があるといわれています。環境省の資料では「1月〜2月の気温が平年よりも高くなると開花時期が早くなることから、スギ花粉の飛散時期が早まる傾向にある」と報告されており、逆に低温だと流行時期が遅くなるとのことでした。
インフルエンザと花粉症のダブルで重症化?
インフルエンザの流行が遅れ、花粉の飛散が早まると、この2つが同時にピークを迎える恐れがあります。花粉症をきっかけに粘膜に炎症を起こしたり、免疫力が低下したりするタイミングで、追い打ちをかけるようにインフルエンザウイルスに感染すると重症化は避けられないでしょう。
花粉症で毎年悩んでいる人は、インフルエンザ対策をいつもよりも入念に行い、重症化を防ぐために今から準備しておくことをおすすめします。
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