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インタビュー

なぜお菓子メーカーは“変な味”を出し続けるのか? 攻める老舗3社に聞いてみたガリガリ君だけじゃない(2/3 ページ)

湖池屋、やおきん、赤城乳業に聞いてみた。

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やおきん「10人中2人か3人ぐらいは選ぶだろう」をあえて出す

―― 珍商品や変な味の商品を出す理由は?

やおきん広報 選べる魅力と価格が理由です。うまい棒は1本10円なので100円あったら10本買うことができます。子どもたちが少ないお小遣いの中で「5本好きな味を買って残り5本は変わった味を買ってみよう」という“推し味”でカスタマイズできるのが魅力なんです。なので、万人受けはしなくても「10人中2人か3人ぐらいは選ぶだろう」というフレーバーを用意しています。

―― 社内ではどんな反応ですか?

やおきん広報 商品企画の面では、ポジティブですよ。案をネガティブに受け止めるのではなく、おいしさと面白さ、この2つがあれば大丈夫です。

―― 消費者からの反応は? 怒られたりしませんか?

やおきん広報 いえいえ。逆に定番商品がずっと続いてしまうと「うーん」というリアクションをされてしまいます。コンポタージュ味から梅おにぎり味まで50フレーバー以上の種類がありますが、味が幅広いのもうまい棒の良さです。

―― 変な味の商品、他の定番商品と比べて実際のところ売れていますか?

やおきん広報 コンビニなどはお店のスペースの関係で、どうしても限られた味しか置けないんです。人気の味は「コンポタージュ味」「チーズ味」「メンタイ味」がトップ3を争っていますね。この3種類はコンビニでも取り扱いが多いです。ドン・キホーテなどの量販店では種類も多く置かせていただいていますが、売上よりも推し味をカスタマイズするときの手段の1つになればうれしいです。

赤城乳業「ガリガリ君って守りに入ってるよね」がきっかけ

―― 珍商品や変な味の商品を出す理由は?

赤城乳業広報 変わった味にチャレンジするようになったのは、バイヤーさんに「ガリガリ君って守りに入ってるよね」と言われたのがきっかけです。会社として「守りに入ってるのはいかんだろう」ということで、変わった味のガリガリ君を出すようになりました。

―― 社内ではどうやって企画を決めているのですか?

赤城乳業広報 プロジェクトチームがあり、そこで審議して世に出すか出さないか決めています。多数決で決めることはせず、そのときの流行なども加味して決めています。

―― 消費者からの反応は? 怒られたりしませんか?

赤城乳業広報 はい、よく怒られます(笑)。

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