“うとうと”が慢性化している人へ 眠くならない昼食の食べ方
どうにかしたい午後の眠気。これは、昼食が原因で生じることもあります。午後のうとうとをなんとかしたい人へ、できるだけ眠くなりにくい食べ方をご紹介します。
昼休みが終わり、14〜15時頃にやってくる眠気。特にデスクワークだと眠気の対処法に困ってしまいますよね。もともと、体内時計は、14〜15時頃に覚醒状態が低下するようになっているといわれていますが、その覚醒レベルには昼食の食べ方も関係があるようです。
そこで、昼食後にできるかぎり眠くならないような食べ方をご紹介します。
よく噛み、野菜から食べて血糖値の上昇をゆるやかにする
昼食後に眠くなる原因の1つに、食後血糖値の上昇があります。体は、血糖値が上がると覚醒状態が低下するようになっているといわれています。特に関係が深いのが、「オレキシン」という物質です。このオレキシンを発見したのは、金沢大学医薬保健研究域医学系教授である櫻井武氏です。その櫻井氏によれば、オレキシンとは、覚醒を制御しているものだといいます。
血糖値が上がると、オレキシンがあまり作られなくなり、制御機能が弱まるため、眠気が増してきます。つまりオレキシンがしっかりと覚醒制御できるようにするには、できるだけ血糖値を上げない努力が必要だということです。
食後血糖値の急上昇を防ぐためには、食物繊維を含む食品から先に食べる、よく噛んでゆっくり食べるなどの方法があります。また、食後のウォーキングなどの軽い運動でも、血糖値を下げることができます。昼食後は残りの休み時間を使って散歩に出かけるのもいいかもしれません。
満腹にならないようにする
満腹感も、眠気を生じやすくするといわれています。そこで、食後の眠気を防ぐには、腹八分目に留めておくといいようです。満腹になるとリラックスした状態になるため、自律神経も副交感神経に切り替わります。よって、自然と眠くなってしまうのです。
それでも眠くなる場合は、睡眠不足を解消する
しかし、いくら食事に気を付けていても、眠いモノは眠い。そんなときは、睡眠不足を解消するほうが早いということもあります。
血糖値の上昇による眠気も、通常は一時的なものに過ぎません。食事の摂取方法に全面的に頼らず、眠気はやはり夜の睡眠不足解消から対策をとっていきましょう。
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