Apple Watchのビデオガイドを見て深まった疑問

Appleが公開した、Apple Watchの使い方を説明するビデオガイドは、とても興味深い内容です。思わず全編隅から隅まで視聴してしまいましたが、それによって疑問が解けた部分がある一方、新たな疑問もわいてきました。

» 2015年04月07日 06時00分 公開
[園部修ITmedia]

 4月10日午後4時1分から受け付けを開始することが明らかになった「Apple Watch」ですが、予約開始時期の発表とほぼ時を同じくして、Apple Watchの使い方を解説するビデオガイドを公開しました。

 現在確認できるのは、Apple Watchの概要と、メッセージの送受信機能、フェイスのカスタマイズ方法、Digital Touchと呼ぶ、圧力を感知するタッチパネルを用いたコミュニケーション機能の4本の映像です。これまで、発表会のデモなどでしか知ることができなかった実際の動作が、公式の映像で確認できるので必見です。

 さて、早速その映像を確認してみたのですが、いくつか疑問がわいてきました。Apple Watchが発売されればすぐに確認できる単純な疑問ばかりではありますが、不思議だなと思ったことを挙げておきたいと思います。

歩いているときに画面が付いたりしないのか

Apple Watch Appleの使い方ビデオガイド「メッセージ」から

 メッセージ機能を説明する動画を見ると、Apple Watchの画面は普段は消えていて、腕を上げると画面が点灯し、着信や通知を確認できること、そして腕を下ろすとまた画面が消灯する様子が分かります。おそらくモーションセンサーをうまく活用し、特定の動きや画面の向きなどに合わせて画面のオンとオフを制御しているのでしょう。

 でも、腕の上げ下ろしは、Apple Watchを見たいとき以外にも発生しうる動作です。例えば腕を大きく振りながら歩いているときなどに、画面が付いてしまったりしないのでしょうか。また、例えばMacに向かってキーボードを打っているときにApple Watchに通知が来た場合に、普通の人は軽く腕を内側に向けて画面を確認しようとするはずですが、その時に画面が付かなかったりしないのでしょうか。

 何が言いたいのかというと、画面のオンとオフが腕の動きで制御されるということは、ユーザーが見たいときに、必ずし画面はつくのか、あるいは見る必要がないときは本当に画面はつかないのかということです。恐らくDigital Crownを押せば必ず画面はつくのでしょうが、Glanceなどを確認したいときに、ボタンを押さずに画面が確認できる点はApple Watchの利点のはずで、何らかの対策は行われていると思いますが、実際にどう制御しているのかはとても気になります。

メールの送信時に「Apple Watchから送信」って付くのか

Apple Watch Appleの使い方ビデオガイド「メッセージ」から

 iPhoneでメールを作成するとき、初期設定では末尾に署名として「iPhoneから送信」という一言が付け加えられることはみなさんご存じでしょう。Apple Watchにも、届いたメールに対して返信をする機能があり、定型文や顔文字、Siriに音声認識させた文字などを送ることができます。Apple Watchで作ったメールの文面に、「Apple Watchから送信」という一言は付くのでしょうか。

 Apple Watchの機能は、基本的にはiPhoneのアプリが持つ機能の一部を、Apple Watchの画面に合わせて切り出したようなイメージなので、本体と異なる挙動をすることはあまりないのかもしれません。ですが、最初にメールに「iPhoneから送信」という一言が入るようになったとき、「今はPCのそばにいないから、いろいろ省略して簡潔な文面のメールで送ります、すみません」といったニュアンスを込めることが可能になりました。

 それと同じように、メールの文末に「Apple Watchから送信」という一言が加えられれば、取って付けたような返信や、顔文字しか相手に届かなかったとしても、「ああ、今はこういう返事しかできないんだな」と察してもらうことができるかもしれません。よりシンプルなメッセージを送りやすくなるように、ぜひ「Apple Watchから送信」は用意してもらいたいところです。なければたぶん自分で設定します。

Siriに代筆してもらった文面が間違っていたらどうやってなおすのか

Apple Watch Appleの使い方ビデオガイド「メッセージ」から

 同じくメッセージ機能で気になったのが、Siriによる音声認識でメールの本文を作る機能です。キーボードがないApple Watchで、自由に文字の入力ができる、数少ない方法の1つが音声認識です。Siriの音声認識の精度はそこそこ高く、普通に話してもちゃんと日本語の文章を作ってくれるのには驚かされます。

 ですが、Siriも完璧ではありません。たまにうまく認識できなくて違う言葉になったり、人名の漢字を間違えたりすることは当然あります。そんな小さな間違いが起きてしまったとき、Apple Watch上で修正する方法はあるのでしょうか。

 もしかしたら、やり直してもう一度音声を認識させるか、iPhoneで修正するくらいしか方法はないのかもしれませんが、どういう対応になるのか気になるところです。

アイコンの押し間違いはないのか

Apple Watch Appleの使い方ビデオガイド「メッセージ」から

 Apple Watchのさまざまな機能を呼び出すアイコンは、小指のツメくらいの大きさです。デモや紹介映像では、何の苦もなく目的のアイコンをタップしてさっとアプリを起動している様子しか見えませんが、こんな小さな面積を正確に人さし指でタップできるのでしょうか。

 短時間しか触れませんでしたが、実機を触ったときの印象では、指が触ったところではなく、“人が触ったと思っているところ”を判定してタップとして認識しているように感じました。そのためあまり違和感なく操作ができました。ですが、それでも自分が考えていたのとは異なるアイコンをタップしてしまう可能性はあるように思います。実際の使い勝手に深く関わる部分なので、相当なチューニングが施されていると思いますが、実機の操作感は試着の際に入念に確認したいポイントです。

「相手がApple Watchを持っているか」はどうやって分かるのか

Apple Watch Appleの使い方ビデオガイド「Digital Touch」から

 Digital Touchは、Apple Watch独自のコミュニケーション機能ですが、相手もApple Watchでなくては手書きメッセージや心拍などを送ることができません。ビデオガイドによると、相手がApple Watchを持っている場合、それと分かるアイコンが画面上に表示され、その人にのみDigital Touchを用いたメッセージが送れるとか。でもどうやって相手がApple Watchユーザーだと分かるのでしょうか。

 ヒントは、FaceTimeの機能にありそうです。iPhoneのアドレス帳には「FaceTime」の項目が現れる人と現れない人がいます。現れる人はiPhoneユーザーで、現れない人はのほかのスマホのユーザーだと考えられます。Apple IDなどで電話番号を紐付けて認識をしていて、クラウド上で参照していたりするのかもしれません。

 もしAppleがApple Watchユーザーを認識していて、アドレス帳にそのステータスが自動的に出現するのだとしたら、内緒で買ったApple Watchの存在がうっかりばれてしまう、なんてことも起こり得ます。仲間が探しやすい半面、思わぬ弊害もありそうです。

 さて、読者の皆さんは、ビデオガイドを見てどんな疑問を抱いたでしょうか。発売後はなるべく細かな疑問にもお答えしていけたらと思っていますが、まずはぜひ動画をチェックしてみてください。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. /nl/articles/2404/21/news005.jpg 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  3. /nl/articles/2404/22/news028.jpg 0歳双子を19時15分に寝かせ続けたママ→1年後…… メリットだらけの挑戦記録に「偉い&すごい!」「寝る子は育つ、その通りですね」
  4. /nl/articles/2404/21/news013.jpg 【今日の計算】「101×99」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/16/news027.jpg 中古軽自動車をキャンピングカー仕様にして日本一周するカップル 車内で料理中、思わぬアクシデントが…… その後の姿に「すごい」「尊敬します」
  6. /nl/articles/2404/22/news122.jpg 「あの頃の橋本環奈すぎる」21歳の無名アイドル、幼少期ショット公開で再びどよめき「凄い完成してる」「美少女の片鱗が見えすぎてる」
  7. /nl/articles/2404/22/news026.jpg ご機嫌でルンルンステップを踏む柴犬、それをパパがまねすると…… ルンルンはひとりで楽しみたい派の塩対応に「めっちゃ可愛い」と100万表示
  8. /nl/articles/2308/31/news023.jpg 庭の草刈り中に小さな卵を発見、孵化させてみたら…… 命の誕生の記録に「すごい可愛い!」「すてきな家族」
  9. /nl/articles/2404/21/news029.jpg 飼い主を引っかいてしまった黒猫“自分の犯した過ち”に気が付いて…… いつもと違う行動に「反省してるのが分かる〜!」と190万再生
  10. /nl/articles/2404/22/news020.jpg 「飼い主ビビる」猫たちに猫草をあげたら……“ちがうもの”を食う1匹の姿が182万表示! 予想外の展開に「ちょっww」「狂気を見た」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」