第27回 Apple Watchを着けて1週間で分かったこと“ウェアラブル”の今

Apple Watchが手元に届いてから1週間強。もともと腕時計はしていたが、それがApple Watchになって、どんなシーンで活躍しているか。簡単に紹介しよう。

» 2015年05月06日 06時10分 公開
[松村太郎ITmedia]
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Apple Watchを着けた生活第1週目 Apple Watchを着け始めて1週間。ちょうど服装も長袖から半袖に切り替わる季節。そしてゴールデンウィーク前の平日の1週間だった

 Apple Watchを使い始めて、1週間がたった。

 もともと腕時計2本を使い分けていた筆者にとっては、さほど大きな面倒もなくApple Watchを朝腕に着けて出かける生活を送るようになった。ただし、普段使っていた2本のうち1本は機械式の自動巻、そしてもう1本はソーラー発電のものだったので、毎晩きちんと充電する、という習慣が新しい。ちなみに、何度か充電を忘れることもあった。

 ちょうど日本はゴールデンウィークのシーズンに入り、どちらかというと平日の期間が短く、休みに入ってしまった印象がある。Apple Watchの2週間目は、休日の使い方について考えることになりそうだ。

 そんなApple Watchとの最初の1週間をふり返ってみたい。

さりげなく使い始めた1週間

 Apple Watch 42mmのミラネーゼループを身に着けるようになって1週間。普段使ってきた機械式の時計よりも幾分軽いこの時計は、大きすぎず、重すぎず、違和感なく使い始めることができた。

 Apple Watchはタイトにフィットさせるため、歩いていて腕を振ってもぴたっと止まっている状態で利用する。緩いフィットだと、一度「外した」という認識になり、時計の文字盤の上に鍵マークが表示される。パスコードを入力するか、iPhoneのパスコードかTouch IDでロック解除を行わなければ情報等が見られない。

 ちょうど4月下旬に当たるApple Watchのある生活第1週目は、春から初夏へと、季節が進む体験だった。非常にさわやかに晴れた日が続き、気温も東京では25度を超える日があった。このぴったりとしたフィット感と、やや温かいケースは、手首にじわりと汗がにじむ。

 また、着るものも、長袖から半袖に一気に切り替わったため、シャツの袖口から少しのぞいていたApple Watchが、半袖の腕にその存在感を主張するようになった。屋外にいると、この季節でも日焼けをするようになる。

 時計をしっぱなしでの活動で、「腕時計焼け」を起こしそうだ。ちなみに、ミラネーゼループのバンド部分(よく見ると反対側が透けている)、焼けるとどうなるのだろうか。

静かに知らせてくれるタイマーがお気に入り

 今まで時計をしてきたこともあり、腕ですぐに時間が確かめられるという、ごく当たり前の便利な体験はそのまま引き継ぐことができた。文字盤を手前に向けるとディスプレイが点灯し、手首を返せばすぐ消える。タイムラグも気にならず、腕時計の役割をきちんと果たしてくれる。

 時計の機能として筆者が多用するようになったのは、タイマー機能だ。文字盤によっては、タイマーをすぐにセットできるショートカットを置くことができる。

Apple Watchを着けた生活第1週目 大活用しているタイマー機能。

 例えば、パスタを茹でるとき、文字盤のタイマーの表示をタップして、デジタルクラウンでさっと時間を合わせてスタートできる。時間になれば、手首が震えて、知らせてくれる。音楽を聴きながら料理をしているとき、あのけたたましいタイマー音を聞かなくて済む。

 もう1つ、タイマーを使い始めたのは仕事の時だ。これは人の好みにもよるが、筆者の場合、25分集中して5分休む、というサイクルで仕事を進める「ポモドーロ・メソッド」が性に合っているので取り入れていることは、前回も紹介したとおり。

 そこでApple Watchのタイマーを25分に合わせて仕事を始めるようになった。25分たつ頃には、やはり手首に振動が伝わって知らせてくれるため、ヘッドフォンで音楽を聴きながら作業をしていてもタイマーに気付くし、静かな図書館のような場所でも周りに迷惑をかけず、25分を測ることができる。

 タイマーは、デジタル時計には割と広く採用されている機能ではあるが、振動で知らせてくれる点と、デジタルクラウンでの時間合わせの快適さから、今まで以上に使うようになった機能だった。

こまめなカレンダー活用との相性は抜群

 筆者は文字盤を「クロノグラフ」もしくは「ユーティリティ」にセットして使っている。Apple Watchの文字盤は好きなものを選ぶことができ、今後も増えていくそうだが、文字盤のデザインや、時計関連の機能を配置するかどうか、というカスタマイズにも対応する。

 例えばクロノグラフの場合、ワンタッチでストップウォッチが起動できる。配置できる機能は、前述のタイマーや日付、日の出日の入り、月の満ち欠け、天気・気温、スケジュールなど。

 色々試してきた1週間だったが、結果的にはタイマーとスケジュールを配置できると筆者にとって便利だ、ということで落ち着いた。配置した機能は、タップすればそのアプリが立ち上がるため、ショートカットの役割もある。

Apple Watchを着けた生活第1週目 文字盤をカスタマイズして、好きな機能を配置できるものもある。最もたくさんの機能を配置できるのは「モジュラー」だ。全部で5つの機能を選べる。配置したい場所をタップし、デジタルクラウンで機能を選ぶ

 スケジュールを文字盤に配置すると、文字盤のデザインにもよるが、次の予定が何時からあるのかを表示したり、開始時刻と予定の内容を表示するパターンもある。

 スケジュールは、iPhoneのカレンダーアプリで設定したカレンダーの内容を表示できる。つまり、当然ながら、iCloudのカレンダーやGoogleカレンダーなどのクラウド上のカレンダーの内容を表示できる、ということだ。

 筆者は、他の人との予定以外にも、原稿を書く時間や、郵便物を送るといったちょっとしたタスクなども、自分のカレンダーに「予定」として入れてしまう。スケジュールとToDoリストを融合したような使い方をしている。

 そのため、週の初めや朝起きて、その日の予定をカレンダーに入れるのが日課になっているが、そうした習慣と、手首で次のスケジュールを表示できるApple Watchの相性は抜群だった。しかも、PCやWebサイトからスケジュールを入力していけば、iPhoneを通じてすぐに最新の予定が手首に入る。

 手首で、自分で作った予定を意識しながら動けるため、スケジュールに追われて忙しく過ごす、という感覚も薄い。Apple Watchでクラウド型のカレンダーをより深く活用するというメリットを、オン(仕事)の日に感じることができた。皆さんもぜひお試しを。

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