男女の三角関係における勝敗は、遺伝子が関係していた?

» 2015年05月12日 06時00分 公開
[Geno]
Geno
男女の三角関係における勝敗は、遺伝子が関係していた?

 恋愛において、三角関係になってしまった場合、あなたならどんな行動をとりますか? 大人しく身を引く? 同性側と真っ向勝負する? それとも異性側に必死にアピールする? 今回、東京大学大学院の研究チームは、メダカの三角関係における行動と関連するホルモンを明らかにしたようです。

メスを奪われないようにオスは必死に監視をする?

 今回の研究では、メダカの三角関係(オス、オス、メス)におけるオスの行動に着目しました。その結果、メダカのオスはライバルのオスよりもメスに近い位置を維持し、ライバルのオスとメスの交配を阻止するという、いわゆる配偶者防衛行動を示すことが分かりました。

 また、この配偶者防衛において優位なオスは、子孫を残しやすい傾向があり、オスの交配成功率を上げることも分かりました。さらに、研究チームは遺伝子工学を用いて、この配偶者防衛行動の調査を進めたところ、「バソトシン」というホルモンによる影響を受けていることが判明しました。

 そこで、研究チームは、このバソトシンホルモンを合成できないオスの配偶者防衛行動を観察したところ、配偶者防衛行動には変化が見られなかった一方、メスに対する性的モチベーションは低下していることが分かったようです。つまり、バソトシンは、ライバルに対する対抗心ではなく、異性に対する性的モチベーションに関連している可能性があるようです。

人間にも当てはまる?

 私達哺乳類にとっては、バソプレッシンというホルモンがバソトシンと同等の機能を持つと言われています。バソプレッシンホルモンに関与する遺伝子はいくつかありますが、中でもRS3334という遺伝子は、バソプレッシンホルモンの分泌に関与し、尿量の調節機能や社会的行動に影響を与えていると考えられています。

 ある研究では、RS3334という遺伝子の対立遺伝子を2つ以上持っている人は、対立遺伝子を1つしか持たない、あるいは全くもっていない人よりも独身であったり、離婚する確率が高いという研究結果が出ています。

 今回はメダカの研究ですが、もしかしたら人間にも当てはまるかも知れないですね! 今後の研究に期待したいと思います!

参考文献:An essential role of the arginine vasotocin system in mate-guarding behaviors in triadic relationships of medaka fish (Oryzias latipes).

この記事は「遺伝子の?を!に変える」をコンセプトに、遺伝子に特化した国内外の情報を配信するサイト「Geno」から転載しています。


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