コラム
» 2015年04月06日 11時30分 UPDATE

「スマホの通知を腕時計で受け取れる!」――それは本当にうれしいことなのか?

スマホの通知が腕で受けられる点は、スマートウオッチの特徴の1つですが、どんなメリットがあるのか、実際に「VELDT SERENDIPITY」でiPhoneの通知を連携させて体験してみました。Apple WatchのGlance機能に近いものと考えられます。

[園部修,ITmedia]

 まもなく予約の受け付けが始まる「Apple Watch」もその1つですが、スマートフォンの通知を受け取り、さっと手元で確認できる、「スマートウオッチ」が増えてきています。

VELDT SERENDIPITY Twitterで@ツイートがあると表示したり、Facebookで投稿やコメントがあると分かったりします

 しかし、この機能について「それは便利そうだ!」と感じる人と、「わざわざそんなことしなくても、普通にスマホで確認すればいいのでは?」と感じる人がいるようです。実際のところどうなのか、「スマホに奪われた時間を取り戻す」という触れ込みの日本発のスマートウオッチ「VELDT SERENDIPITY」で確かめてみました。

SERENDIPITYで“時計への通知”を体験する

 Apple WatchのGlanceや、Android Wearでの通知は、ディスプレイに情報を表示し、必要に応じて確認のボタンを押したり、別のアクションをしたりできるようになっていますが、SERENDIPITYの通知は、時計のフェイスに円形に配置された「Vivid Loop」という名のLEDが光り、その下部に用意された1行表示のディスプレイに文字がスクロールします。また多くのスマートウオッチと同様、震えて知らせるバイブレーション機能もあります。

 「スマートフォンに届いた着信や通知を、腕時計で受け取れる」という機能はスマートウオッチにはよくある機能です。しかし、それはどんなシーンで便利なのでしょうか。

 よくある説明としては、例えば通勤や通学の途中で、混雑していてなかなか身動きが取れないようなシーンだったり、誰かと食事をしているときや車の運転中といった状況で、さっと確認ができるのが便利とされています。会議中などに、スマートフォンを取り出さずに通知が確認できるのも利点と言われます。

 実際に使ってみると、そもそもそこまで込み入ったシーンでなくても、腕で通知が確認できるメリットは、結構大きいことが分かります。スマートフォンを常に手に持っている人は別ですが、ポケットなどに入れているスマートフォンを、通知が来る度に取り出すのは面倒です。でも腕時計で通知が確認できれば、さっと腕を傾けるだけで、その場でスマートフォンを取り出すべきか、後で確認すればいいかの判断ができますし、歩いていたりすると逃してしまいがちな通知をしっかり受け取れます。

LEDとディスプレイで詳細表示

 SERENDIPITYの通知は、前述のとおりVivid LoopのLEDと1行表示のディスプレイ、それにバイブレーションで行われるので、知っている人が見るとそこそこ派手ではありますが、うまくカスタマイズすることでとても便利に活用できます。特にFacebookとTwitter、LINEの通知は、それぞれに通知の有無とVivid Loopの色を設定しておけるので、色によってなんの通知かを判別することもできます。

 Vivid Loopの色は、NIJI(虹)、SAKURA(桜)、FUJI(藤)、KONPEKI(紺ぺき)、WAKAKUSA(若草)、HIMAWARI(ヒマワリ)、DAIDAI(ダイダイ)の7色から選べるので、例えばFacebookの通知はKONPEKIにしておくと、青く光らせることが可能です。LINEはWAKAKUSAに設定して青緑にしたりすると、直感的に分かりやすいのでお勧めです。

VELDT SERENDIPITYVELDT SERENDIPITY SERENDIPITYの連携アプリにある設定画面。Facebook、Twitter、LINEは個別に設定できるほか、メール、電話の着信、その他のアプリの通知をどのように表示するか設定できます。ここと、iPhone本体の通知設定をどうカスタマイズするかは、使いこなしのキモになります

 バイブレーションとLEDの光で通知を認識したら、ディスプレイに表示される文字列で内容をざっと把握できます。文字列は「アプリ名:通知内容」という形で表示されるため、ほぼ内容は理解できます。表示されるのはiPhoneの通知センターに表示されるものほぼそのままのイメージです。

スマホを見る回数を減らせる可能性は高いけれど……

 非常に便利な通知機能ですが、注意しないといけないこともあります。設定によっては、iPhoneで表示されるあらゆる通知がすべてSERENDIPITYに表示されるため、そもそもの通知の設定をしっかり厳選しておかないと、SERENDIPITYが頻繁に通知を表示してしまいます。何が重要なのか判断する以前に、通知が来ても「うざい」と感じたり、「またか……」と思って詳細を確認をしなくなり、重要な通知も見過ごすようになってしまう可能性があります。

 最近はプッシュ通知を活用するアプリも増えていますので、アプリをインストールしてそのままにしておくと、どんどん通知が増えてしまいます。設定はしっかり見直す必要があるでしょう。

 スマートフォンの通知をスマートウオッチで受けることで、スマートフォンを見る回数が減る、というのは確かにそうで、SERENDIPITYのコンセプトである、「スマホに奪われた時間を取り戻す」ことは可能だと思います。ただし設定がうまくいかないと、通知が“しっかり届きすぎて”、かえってスマホを見る時間を増やしてしまう可能性もあると感じました。

 スマホの通知が腕時計で受け取れると、個人的にはかなりうれしいと思いましたが、それなりに通知する内容は絞り込む必要があると感じました。Apple WatchのGlanceも、放っておくとあらゆる対応アプリから通知が表示される可能性があり、注意が必要なのではないかと思います。自分で何を時計に表示するかは、しっかりコントロールする必要があるでしょう。

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