コラム
» 2015年04月17日 07時30分 UPDATE

Hey, Siri!に代わる、“恥ずかしくない”かけ声を考えたい

音声を認識して操作や入力をサポートしてくれるSiriは、Apple Watchにも搭載予定のとても便利な機能ですが、「ヘイ、シリ!」と呼びかけるのは恥ずかしくありませんか。もう少しいい呼びかけ方があれば、もっと活躍できるシーンはあると思うのです。

[園部修,ITmedia]
Siri on Apple Watch

 4月16日に、アップルがApple Watchの使い方を紹介するビデオガイドを追加で公開し、新たに「Siri」などの使い方が詳しく説明されています。このSiriの使い方を見て、Apple Watchの発表会で初めてSiriのデモを見たときに覚えた違和感を思い出したので、そのことについて考えてみたいと思います。

音声で返信を書いたり、目的地を入力したりできるSiri

 Siriは、iPhoneに搭載されているエージェント機能です。ユーザーと会話形式でやりとりをし、さまざまな命令や質問に対して、適切な行動を取ったり、回答を出したりします。例えば「12時から園部とランチの予定をセット」と話せば、アドレス帳から名前に「園部」のつく人を探し、複数いれば選択肢を提示して、カレンダーに12時から13時まで「ランチ」という予定を入れてくれます。

 iPhoneでは、ホームボタンを長押しするか、電源につながっている状態であれば「Hey, Siri!(ヘイ、シリ!)」と呼びかけることで、Siriを呼び出すことができます。Apple Watchでは、リュウズ型のDigital Crownを長押しするか、「ヘイ、シリ!」と呼びかけてSiriを起動します。iPhoneとよく似ていますが、Apple Watchの場合はロックを解除したりする必要がないので、より手軽に、いつでも呼び出せるのがポイントです。

 Apple WatchでSiriが使えれば、雨の日に傘とカバンを持ったまま、あるいは両手が荷物でふさがっていたりしていても駅から目的地までのナビをスタートさせたりできますし、キーボードがないApple Watchで、高い認識精度で日本語の文章が入力できたりするので、これがとても有用であるという意見は理解できます。

街中で「ヘイ、シリ!」なんて言えません

Siri on Apple Watch ヘイ、シリ!と呼びかけるのはなかなか勇気がいります

 冒頭で書いた違和感の正体は、Siriの使い方の鍵になる、「ヘイ、シリ!」というSiriへの呼びかけ(正確には、Siriを起動するときの呼び出しコマンド)です。日本人だったらまず日常会話で口にしない「ヘイ」を使って、まるで秘書か執事に命令するかのように話すのは、英語ならおかしくないのかもしれませんが、それをそのまま直訳されるととても恥ずかしくなりませんか。日本人には、もっと適した呼び方があるように思います。

 少なくとも私には、街中で「ヘイ、シリ!」とApple Watchに話しかけるのはかなりハードルが高い行為です。Digital Crownを長押しすればいいじゃないか、と考える方もいらっしゃると思いますが、それでは先に書いたような両手がふさがっているときなどに対応できません。ぜひとも、別のいい呼びかけ方を“発明”していただきたいものです。

口にしやすい呼び方の条件とは

 では、どんな呼び方なら違和感なく口にでき、なおかつSiriを呼び出すのにいい言葉と言えるでしょうか。いくつか条件を考えてみました。

  1. 日常会話の中にそれほど出現しないこと(誤動作しにくいこと)
  2. 人前で口にしても恥ずかしくないこと
  3. 長すぎず、認識しやすいこと

 こんなところが満たされていれば、一般的には使いやすそうです。

 例えばiOS向けのカーナビアプリ「カーナビタイム」に搭載されている音声認識機能は「ボイスコントロール」という名称なのですが、これを呼び出すときは「ナビタイム」もしくは「ボイスコントロール」と呼びかけます。これだったら、車の中ということもありますが、恥ずかしいとは感じません。この点から考えると「シリ」だけとか、「音声認識」とかなら、味気ないですが「ヘイ」よりはいいように思います。

自分で呼び方が登録できればいいのでは

 Siriは、ユーザーのことをなんと呼ぶか、登録しておくことができますが、これと同じように、Siriの呼び方も自分で登録しておけるようになれば、さらに使いやすくなるかもしれません。例えば自分の好きなキャラクターの名前とか、ユーザーが呼びたくなる名前を付けられれば、親近感もわきますし、自分の中で擬人化したり、相棒的なイメージを持ったりしやすくなるのではないでしょうか。

 Siriは大きな可能性を秘めた機能ですが、どうも「ときどき変な話をしてくれる」という“ネタ”として使われることの方が多い印象です。私自身も、機能を検証するとき以外でSiriを使うのは、主にネタ的なせりふを引き出したいときくらい。それ以外のシーンでSiriに活躍してもらうには、やっぱりもっといい呼びかけ方があるべきだと思うのです。

 みなさんはSiriを呼ぶとき、どんな風に呼びかけたいですか?

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.