そのまましまっちゃダメ! 今やっておくべきスーツのお手入れ
だいぶ日中の気温も下がり、スーツも衣替えの季節がやってきました。夏の間、汗などが染み込んだままのスーツを、そのままクローゼットの奥にしまったままにするのはNG。正しいお手入れと保管方法を確認してみませんか?
2016年の夏は猛暑で、スーツを着ながら汗だくになったシーンもあったことでしょう。夏の終わりには台風が続いたこともあり、汗だけでなく雨汚れも付いているはずです。そんな今年の夏のスーツも、そろそろ衣替えの時期。そのメンテナンスの方法をご紹介します。
夏のスーツをそのまましまうとどうなる?
夏の汗や雨などで一度湿ったスーツ、どのように保管していますか? もちろん、そのままクローゼットの中に入れてしまうのはNG。湿気がこもり、カビや虫食いの原因になります。
カビは、汗などの水分や温度だけでなく、栄養となる皮脂や垢、フケなども発生・繁殖の原因になりますす。カビが生えたまま放っておくと、胞子を吸い込みアレルギー症状が起きたり、肺の病気や水虫が引き起こされたりすることもあります。カビを甘く見ず、入念に予防しましょう。
また、カビだけでなく、汚れたまま放置すると、シワや型崩れなどが起きることもあります。
日頃のスーツの正しいお手入れ方法
そもそも汗や雨で汚れたスーツで帰宅した後には、すぐにやるべきことがあります。
とにかく水気と湿気を取ることが先決。濡れている部分には、乾いた清潔なタオルで軽くスーツを上から抑えるようにして、水分を取ります。その後、風通しの良い場所に吊るしておきます。ハンガーは、木製のハンガーのほうが湿気が取れやすいといわれています。
汗をよくかいた日には、ズボンをひっくりかえして吊るすといいでしょう。
特に湿っていないときも、帰宅後にはスーツにブラッシングしておくのが長持ちさせるポイントです。
スーツの素材の毛は呼吸しているため、埃や汚れが付着したままだと、着ているときに起きた生地の損傷への自然回復が遅れます。するとシワや型崩れを起こしやすくなるといわれているのです。
それを防ぐために、ブラッシングで埃や汚れを落とします。スーツにふさわしいのは、ややかための天然の豚毛や馬毛などのブラシです。ブラッシングの向きは、下から上に。埃をかき出すように軽めに行いましょう。
その後、すぐにクローゼットにしまわずに、通気性の良いところに、ハンガーにスーツをかけて吊るします。一晩置けば湿気はとれますし、生地を休ませることができます。こうすることで、スーツが長持ちします。
理想は、1日着たら、2日休ませること。こうして毎日ブラッシングして吊るす、を習慣付けましょう。
また、シワが目立つ場合、霧吹きでシュシュッと水をふりかけて自然乾燥させれば取れます。汗の臭いにも効果的です。強いシワには、スチームアイロンを浮かせて当ててから、自然乾燥させましょう。
夏物スーツのクリーニングの出し方
衣替えの今の時季は、夏物スーツをクリーニングに出す良いタイミングです。
クリーニングは、1シーズンに1〜2回くらいのペースがベストだといわれます。例えば、夏の間に1回出して、夏の終わりの衣替え時期に1回出すというペースです。
出しすぎると生地の傷みや型崩れの原因になることもあるので注意してください。
クリーニングは通常「ドライクリーニング」という皮脂や油などの油性の汚れが落ちるクリーニングで依頼します。衣替えの時季に出すときも、このドライクリーニングがいいでしょう。
汗やコーヒー、お酒、ジュース、ソース類などの水溶汚れが落とせる「水洗いクリーニング」をしたい場合は、高度な技術を要するため、信頼できるところに依頼しましょう。
クリーニングから戻ってきたら、ビニールを取って、不織布や防虫カバーをかけて保管します。月に1度は風を通しましょう。
来年もカビや汚れがないのはもちろん、シワ1つない綺麗な状態でスーツが着られるように、今すぐ正しいお手入れと保管を行っておきたいものです。
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