人見知りが「あぁ、われわれは友人ではないのだな……」と思い知らされる10の瞬間(3/3 ページ)

» 2017年02月18日 06時00分 公開
[中山順司ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

8. 家族構成や子供の年齢、性別を何度聞いても忘れる

 大人になり、家族を持って初めて知ったこと。それは、他人は自分の家族に1ミリも興味などない、という事実。自分にとっては宝であり、命よりも大切な子供たちだが、興味があるのは当事者の親だけ。

 「中山さんってさ、子供いたっけ?」

 「ええ、息子と娘が。年齢は……」

 って会話を、同じ人と10回以上繰り返した。始めのうちは、「何度同じことを言わせるんだ。まったく失敬な」と憤っていたのだが、しばらくして反省することになった。なぜなら、自分も他人の家族構成に1ミリも興味がなく、子供の有無、男女構成、年齢などまったく覚えていないから。下手をすると、結婚していたかどうかすら忘れてしまう。「あぁ、お互いさまだったか」と気付いたわけである。

 家族構成を覚えていない時点で、「あぁ、われわれは友人ではないのだな」と憂鬱な気持ちになる。

9. Facebookで友達申請が怖くてできない

 「中山のくせに、調子こいてる」と思われるのが怖い。だから、自ら友達申請はしない

 相手に、「はは〜ん、さては俺(私)に近づきたいのね? 笑止千万! 貴様ごときの分際で甘い! 承認なんかするもんか」と思われるのではないか。そんな恐怖があるので、基本的に申請はしないし、「知り合いかも?」ボタンを間違えて押さないよう、閲覧時はものすごく注意してスクロールする。

 唯一、積極的に申請をするのは、仕事でつながった場合。Facebookメッセンジャーはメールよりもライトに仕事の相談や確認ができるので、コミュニケーションをとる手段として申請する。当然ながら友人ではない。

 申請できるのは大学時代の友人を見つけた場合。何の躊躇(ちゅうちょ)もなく、下心を見透かされる心配もなく、安心してクリックできる。やはり、学生時代の利害関係のない友人は、幾つになっても大切だ。

 友人申請ボタンをクリックするかしないかで悩んでいる時点で、「あぁ、われわれは友人ではないのだな」という事実を突きつけられている気分になり、自分が薄汚れた大人になってしまったのだなと感じてしまう。

10. 会話中、発言がかぶったときに、あわてて「どうぞ……」と譲る

 会話をしていて、偶然相手と自分が同時に発言して言葉がかぶった際、弾かれるように「ど、どうぞ……」と相手の言葉を促す瞬間がある。「どうぞ」「いえ、そちらこそどうぞ」「そうですか、では……」とやってしまったら、それはもう友人ではない。「どうぞ」と遠慮した時点で、「友人ではない」認定を下してOKだ。

 友人かも……淡い期待を持っていた相手に、「どうぞ」されることは、字面にすると大したことのないように見える。しかし、その破壊力はすさまじい。自分は、帰りの電車の中で「終わった……」とうなだれる。

 たとえるならば、「99%いける!」と確信を持って告白したら、「友達でいましょう」とものの見事に切り替えされたくらいのショック。それくらいパワフルなリーサル・ウェポンである。

 どうぞと発言権を譲った時点で、その相手は断じて真の友人ではない。

人見知りだって人を誘いたい

 40台半ばになってくると、友人がいないことを別になんとも感じない。友人がいなくたって、仕事はできるし、人付き合いはできる。まあ、一種の悟りのようなものだろう。この記事を読んだ学生さんには、「私のようになりたくなければ、社会人になる前に友情を十分に育んでおけ」と声を大にして伝えたい。

 さて、次回は【お誘い】編。人見知りだって、年に数回くらいは人を食事とか映画に誘いたくなる時がある。しかし、断られることに慣れていないので、なかなか声をかけることができない。そのための方法論をご紹介するので、こうご期待。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  3. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  4. /nl/articles/2404/27/news005.jpg “女子小学生”がメンズカットしたら……「え!」 その驚きの大変身に「な、なに!?」「絶対モテる」と反響
  5. /nl/articles/2404/28/news005.jpg 「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天
  6. /nl/articles/1901/08/news126.jpg 正体不明の「なにかふしぎなもの」がハードオフで販売→Twitterで情報集まり正体が判明
  7. /nl/articles/2401/18/news035.jpg 「起動しません」 ハードオフで4000円のジャンクPS4購入→電源入れると“驚きの結果”に「そんなことあるんだ」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  10. /nl/articles/2404/28/news023.jpg 飼い主へ驚きの理由でブチギレるタコ 「こんなんうちの3歳児じゃん」「めちゃくちゃ人間くさい生き物ですね」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」