やせたいなら「お米を一日2合」食べよう “マッチ棒理論”で燃える身体を作る食のプロに聞く「脱メタボ」

多くの人を「食べてスリムアップ」させてきた、管理栄養士の米倉かなさんに、ズバリ、脱メタボの秘策を伺いました。

» 2015年04月16日 06時00分 公開

 代謝がいかに大事か。また、代謝が低下することがいかに危険か。これまで3回の記事で語ってきました。では具体的にどうすればいいのか。その答えを大公開します。

 栄養失調でカロリー不足な現代人は、圧倒的に代謝の能力が低下していると言う米倉さんが推奨するのは、「お米をしっかり食べること」。本当にそれでメタボから脱却できるの? そんな疑問を素直にぶつけてみました。


<前回までの内容>

米倉かな(よねくら・かな)

管理栄養士、公益財団法人日本生涯学習協議会(内閣府所管)監修・認定 健康・食育シニアマスター、日本アレルギー栄養学協会公認管理栄養士、大戸屋食育セミナー認定講師。

健康セミナー、ダイエット指導、体質改善アドバイス、執筆活動等を通して食と健康の知識を広める活動をしている。

http://kanayonekura.com/


炭水化物を摂ることがダイエット成功のコツ?

――では、メタボを解消するには、具体的にどうすればいいのでしょう?

米倉さん:私はいつも、お米をしっかり食べることをお勧めしています。

――えっ? それだと体重が増えてしまうのでは?

米倉さん:これまでお話してきたように、代謝を活発にするには3大栄養素をしっかり、そしてバランスよく摂ることが大切です。3大栄養素のバランスは、炭水化物60%、脂質25%、たんぱく質15%が理想的とも言われます。しかも、炭水化物はカロリーを燃焼するのにも必要不可欠です。

――炭水化物を摂るとカロリーが消費されてやせる、ということですか?

管理栄養士の米倉かなさん

米倉さん:ちょっとマッチ棒を思い浮かべてみてください。先端の着火剤となるのが、ビタミンやミネラルです。けれど、これだけでは火がついてもすぐに消えてしまいますね。燃やすためにはマッチの軸の部分、つまり燃料が必要になります。これが、3大栄養素。特に、炭水化物が燃料のメインになります。つまり、お米をしっかり食べた軸の太いマッチ棒ほどよく燃える、ということです。

――ちまたでは炭水化物抜きダイエットが流行っているというのに……その逆ですか。

昔ながらの和食で、メタボにさようなら

――理想的なメタボ撃退メニューなどはありますか?

米倉さん:マッチ棒理論から考えるなら、玄米ごはんと旬の野菜をたっぷり入れたお味噌汁、ぬか漬けといった、典型的な日本の和食が理想的ですね。特に、ビタミンやミネラルは加工するほど失われていきますから、調理法もシンプルに。発酵食品のお味噌や醤油、ぬか、納豆なども積極的に使っていきたいですね。

――米倉さんが主催されているリセットプログラムも、お米をしっかり食べるのが基本だと聞きましたが。

米倉さん:はい。一日2合のお米を食べてもらっています。多いと感じるかもしれませんが、実行した方々はしっかり結果を出されています。スイーツを好む方やコーヒーや紅茶に砂糖を入れる習慣のある方は特に。間食をやめてお米をしっかり食べるだけで身体は変わっていきます。

――本当にお米を食べるだけでいいんですか?

米倉さん:後はよく噛むことも大切です。満腹中枢を満足させて、脳にしっかりと酸素を回すことができますから。そして、体重計の数字に一喜一憂せず、鏡に写る自分の体型を信じましょう。脂肪は筋肉や骨に比べて軽いものですし、潤っている細胞は重くなります。体重がすべてではありません。


 メタボ撃退のカギは、炭水化物にあり。それも、抜くのではなく食べるのです。代謝を高め、体重計の数値に惑わされない、本当の“脱メタボ”を目指していきましょう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. /nl/articles/2404/27/news020.jpg パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  7. /nl/articles/2404/27/news010.jpg 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  8. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  9. /nl/articles/2404/26/news187.jpg 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  10. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」