年間600軒食べ歩いても、身体は絶好調!――グルメブロガー・フォーリンデブはっしーさん(4/4 ページ)
食を通じたセルフブランディング
――柔道部出身という背景と、今のグルメブロガーという立場は、何かつながりがあったりするんですか?
もろにあります。柔道をやっていた頃は厳しい練習で腹ペコになって、食べるくらいしか楽しみがありませんでした。食べることに異常に執着していた記憶があります。母校の近くにラーメン二郎があったので、週3で通っていました。
あと、学生時代は女子に縁がなかった過去がありまして……。高校の文化祭って、他校の女子高生がたくさん詰めかけてワイワイ騒いだり、体育館でかっこ良くライブとかやって盛り上がるじゃないですか? なのに、柔道部はひたすら練習。文化祭なんて関係なし。女子との交流もゼロ。暗闇でカップルがいちゃついている横を、われわれは部活の練習後にお腹空かせて家に直帰するという、もはや暗黒の高校時代を過ごしたんです(笑)。
で、社会人になって収入を得るようになって、一気に外食に行きまくるようになったと。
――そんな暗い過去があったとは……。
当時の体験が、今の僕を形作っている気はします。食にはずっと興味があって、突き詰めたいって意欲は誰にも負けない自信がありますね。食を自分の武器にして、外の世界の人につながったり、コミュニケーションのツールにしたいんです。
今のWebの世界であれば、自己表現、セルフブランディングは誰でもできますしね。単純に食べた物を記録するだけではなく、ブログを起点に人生とお腹まわりを広げようって決意しました。だから、記事は最初から全力で書いていますよ。人生をかけて向き合っているって言っても過言ではないくらい(笑)。
食べログは3.0〜3.3点の間に名店が眠っている
――そんなはっしーさんにお尋ねしますが、おいしいお店の見つけ方ってあります?
そうですね、まずはネットで調べまくります。ただ、食べログのような巨大レビューサイトは注意が必要で、あくまで大勢の平均値しか得られず、自分にピッタリのお店かどうかまでは判別できません。
思い出してみてください。ご自身のお気に入りのお店って、賛否両論あったりしませんか? 安くておいしいから中年男性は大喜びだけれど、おしゃれな女子の琴線には触れないとか、その逆もあります。評価者によって点数はいくらでもバラつくものです。個人的な経験則で言いますと、「食べログは3.0〜3.3点の間に名店が眠っている」ものです。この点数のお店を、行きたいエリアで探しまくるんです。
写真も判断材料にはしますが、最終的には行ってみるしかないですね。
――食以外に趣味はあります?
ないです。食が全て。もともと映画とかも興味がなくって、スターウォーズやターミネーターってどんなお話? って感じでした。「それぐらい常識として観とけ」って先輩に怒られたこともありますが、いかんせん興味がわきません(笑)。人間の三大欲求が、デブにおいては食欲しかないんです。
――食べることを極める上で、気を付けていることはありますか?
例えばですが、歯の健康は大事です。ちょうど今度、親知らずを抜くことになっています。放っておくと、スキマが虫歯になりやすいんですよ。歯医者さんには、「横から生えてきているから抜きにくい。抜くとき痛むよ」っていわれて、散々悩んだんですが、背に腹は変えられず、抜く決心をしました。
――商売道具ですもんね。ただのグルメブロガーを超えて、もはや食のエヴァンジェリストって感じですね。
そうでありたいとは思っています。食をエンターテインメントに伝えることで、より多くの人が食を通じて笑顔になってくれたら幸せです。こないだTwitterで「人生で中島らも、みうらじゅん、フォーリンデブさんの三人の言うことは無条件で信用することにしている」ってツイートを見つけて、とてもうれしかったですね。
お店を紹介するときは、「こういう人には向いているよ」って伝えるだけでなく、「コレとアレを組み合わせるとさらにうまいっ!」って食べ方も提案します。おいしい食べ方のシェアをすると、みんなが楽しめますもんね。食でみんなが楽しくおいしく幸せに。これからもライフワークでありライスワークのグルメ活動を頑張っていきます。
――「イエス!フォーリンデブ★」を読んでいたら、無性にお肉が食べたくなってきたので、今夜はステーキにします。ありがとうございました!
- 連載「“引っ張りだこな人々”の習慣」過去記事はこちら
中山順司(なかやま じゅんじ)
ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。
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