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» 2016年06月12日 06時30分 UPDATE

近未来の健康ガジェット:ノイズキャンセルでいびきの音を軽減するスマートパッチ「SILENT PARTNER」

本人は寝ているので気が付かないいびきの影響。「SILENT PARTNER」は、そんないびきの音を、ノイズキャンセリングと同じ技術で小さくすることができます。

[ジャイアン鈴木,ITmedia]

 いびきには肥満や鼻中隔湾曲症などさまざまな原因が考えられますが、いびきをかく方にも、聞かされる方にも快適な睡眠を妨げる要因となることは間違いありません。今回ご紹介する「SILENT PARTNER」は、いびきを聞かされる方のストレスを解消するために開発された製品です。

SILENT PARTNER 「SILENT PARTNER」。希望小売価格は99ドル。2016年11月出荷開始予定

 残念ながらSILENT PARTNERはいびきの原因を解消することはできません。可能なのは、いびきの音を小さくすることです。

 本製品を使用する際には電源を入れてから、鼻をはさむようにセットします。SILENT PARTNERを装着している人がいびきをかき始めると、スピーカーから逆位相の音を発生することでいびきの音を相殺します。

SILENT PARTNER いびきの音を相殺する仕組みは、ノイズキャンセルイヤフォン、ヘッドフォンなどと同じですね

 つまりSILENT PARTNERは、内向きの音のバリアーのような「Silent zone」を形成するわけです。その範囲内の音を打ち消す逆位相の音を発生させるので、歯ぎしりの音などにも消音効果を期待できるかもしれませんね。

 なおメーカーによれば、本製品に採用されている「subwavelength active noise cancellation(サブ波長アクティブノイズキャンセル)」技術は、20センチ離れた場所から顕著に効果を発揮するとのことです。

SILENT PARTNER 本製品のノイズキャンセルが効果的に発揮されるのは20センチ離れた場所から。ということは、装着者本人にはいびきはほとんど消音されずに聞こえるはずです
SILENT PARTNER YouTubeに公開されているデモンストレーション動画では、口元で84.5デシベルと計測されていたいびきが、59.2デシベルまで下がっている模様を披露しています

 サイズ・重量について公式サイトに記載はないのですが、構成パーツを見たかぎりではBluetoothヘッドセット程度の重量だと思われます。動作時間については「last all night」と記載があるので、毎朝充電する必要があるようです。

SILENT PARTNER 製品表面。鼻の大きさに合わせて左右の幅を調整可能です
SILENT PARTNER 製品裏面。顔に貼り付けるために、医療グレードの低刺激性接着剤で作られた再利用可能なステッカーを使用します。このステッカーは1カ月間再利用可能で、製品には14枚が同梱されています
SILENT PARTNER 充電端子はマイクロUSB。バッテリーには充電式補聴器の電池を使用します。バッテリーは1年ごとに交換する必要があるとのことです

 「SILENT PARTNERは睡眠時無呼吸症候群のためのソリューションではありません」とFAQに記載があります。いびきの音を軽減する効果はあっても、いびきの原因を解消するわけではないことはしっかりと留意するべきでしょう。睡眠時無呼吸症候群の自覚があるのであれば、医師の診察を受けて、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)」など適切な治療を実施した方がいいことは言うまでもありません。

 しかし短期間の旅行などの際に、わざわざ重たいCPAPなどの機械を携帯するのは面倒でしょう。山登りの際にCPAPをナップザックに携帯して持ち運ぶのは現実的ではありませんね。このようなときには、手のひらサイズのコンパクトなSILENT PARTNERは、周囲の人に迷惑をかけないためのアイテムとしては悪くない選択だと思います。

 SILENT PARTNERはクラウドファンディングサイトIndiegogoで2016年1月10日にクラウドファンディングが終了しており、66万6160ドルの投資を集めました。投資は目標金額を達成して成立していますが、希望小売価格99ドルのところ18%オフの81ドルで購入可能なプリオーダーは現在も継続中です。

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