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コラム

肉体と精神の疲れは違う? 人はなぜ疲れるのか

人はなぜ疲れるのでしょうか? そのメカニズムに迫ります。

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 「ちょっと駅まで歩いただけなのに疲れた」「朝起きても疲れが取れている気がしない……」そんな人は疲れの“原因”を探ってみることをおすすめします。メカニズムや疲れを助長してしまう行動を知って、疲れに強い体作りを心掛けましょう。

精神の「疲れ」

 「今日はいつもより疲れた」と感じたことはありませんか? とは言っても、実際には肉体や精神は日々疲れを感じているといわれています。

 しかし、モチベーションが高いときや、感情面で良いことがあるときは、人は「疲れ」よりもその「やる気」や「感情」が勝ります。よって、疲ればかりを感じるときというのは、良い感情が少ない場合が多いようです。

身体の「疲れ」

 次に体のメカニズムとして、疲れの原因を探っていきます。

 基本的に、人は細胞にエネルギー供給されることで活動が可能になります。細胞へのエネルギーの源は、食事などから摂り入れた栄養素です。これらをエネルギーに変換することで、活動しています。

 エネルギー生成のために大切な栄養素に、炭水化物(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)があります。これらが「TCAサイクル」と呼ばれる体内回路を通過して「ATP」というエネルギーを生み出します。

 この回路を円滑にするために重要なのが、ビタミンB群です。ビタミンB群の不足や、TCAサイクルを回るブドウ糖と脂肪酸などの不足で、人は疲れを感じやすくなるといわれています。

どうすれば疲労が取れる?

 従って疲労回復のためには、ビタミンB群の他、タンパク質も摂取する必要があります。タンパク質は、筋肉や骨、皮膚、内臓などを作る大切な栄養素です。

 また、お酒を大量に飲むと、肝臓の働きがアルコール分解に集中するので、従来のタンパク質の合成が後回しになり、疲れやすくなります。

 これらのことから、素早い疲労回復のためには、お酒を控え、ビタミンB1やタンパク質の摂取が有効だといえます。精神面でモチベーションを上げつつ、適切な栄養摂取を心掛けたいですね。

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