コラム
» 2016年08月25日 09時00分 UPDATE

コーヒーの香りの意外な効果

コーヒーの香りには、リラックス効果だけでなく、さまざまな健康効果が隠されています。

[石原亜香利,ITmedia]

 コーヒーの香りといえば、リラックス効果。あの独特の香ばしい香りをかぐと、心地良い気分になりますよね。実際、コーヒーの香りをかぐと、脳からα波が出るのだそうです。

 しかし、そんなコーヒーの香りは、実はリラックス効果にとどまらず、他の効果もあるといわれています。ビジネスパーソンにとって見逃せない効果も。そんなコーヒーの香りの効果に迫ります。

コーヒー

コーヒーの香りは3つに分けられる

 コーヒーの香りは大きく分けて3つの香りに分けられるといわれています。それは、コーヒー豆を挽いてから飲むまでの工程で表れる香りです。

 1つは、コーヒー豆を挽いたときの香り「フレグランス」です。コーヒー豆は、それ自体に香りがありますが、ミルで挽くときに、最も強い香りを出すといわれています。

 そして次が、挽いた粉に湯を注いで抽出しているときの香り「アロマ」です。そして、口に含む瞬間に鼻と口へと直接広がる「フレーバー」と続きます。それぞれ、異なる魅力のある香りであることは、多くの人が知っていることでしょう。

 これらのコーヒーの香りは、いずれも人間に大きな影響を与えるといわれています。

「頭の回転を速くする」効果も

 杏林大学医学部の古賀良彦教授によれば、コーヒーの香りをかぐと、α波という脳波が出現するといいます。脳にα波が出れば出るほど「リラックスしている」と判断されます。

 6種類のコーヒー豆を使用した実験では、特に、ブルーマウンテンとグァテマラの香りに多くα波が出現したといいます。

 そしてこの実験では、同時に「P300」という指標で情報処理能力への影響も測られました。結果、情報処理速度が上がり、脳がより活性化する効果があることも分かりました。

 中でも、情報処理速度が特に早くなったのが、ハワイ・コナ、ブラジルサントス、マンデリンの香りでした。一方、先のリラックス効果が高い豆については、情報処理速度が遅かったといいます。

リラックスしたいなら「深煎り」、仕事のスピードアップには「中煎り」を

 コーヒーには、コーヒー豆を挽く前に、豆を火で煎る工程があります。これを焙煎といいます。これにより、味と香りが引き出されるようになります。焙煎は、時間と温度などの度合いから、「浅煎り」「中煎り」「深煎り」などに分けられます。深煎りになればなるほど苦みが増すといわれています。

 実験では、浅煎りより深煎りの焙煎方法のほうが、リラックス効果が上がったのだそうです。また、情報処理速度については「中煎り」が最も効果が上がりました。

 つまり、リラックスしたいときには深煎りがよく、仕事のスピードアップには中煎りが良いということになります。

 豆の種類だけでなく、焙煎についても気にして選ぶのが、香りによる効果を高めるために有効であるというわけです。

 ぜひコーヒーは味だけでなく、香りも気にして飲むようにしてみてはいかがでしょうか。

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